今が旬のぎんなん。でも、なぜあんなに臭いの?
いちょうが美しく色づく季節です
でも、イチョウの美しさとは裏腹に、ぎんなんが放つ異臭といったら、なかなかのインパクト。もちろん、秋の味覚としてもおいしく食べられるぎんなんですが、なぜ強烈な異臭を放つのでしょうか?
ぎんなんの悪臭は、どこから?
踏むと強烈な悪臭が……
実は、あの悪臭の秘密はぎんなんの「皮」にありました。
ぎんなんの皮には「酪酸」「エナント酸」と呼ばれる物質が含まれています。
「酪酸」は、人間の皮脂から発する汗臭い臭い。
「エナント酸」は、腐った臭いを放つ油のような液体。
このふたつの酸が混じり合うことで、強烈な臭いが発生していたのです。
ぎんなんは、アンチエイジングに効果あり!
ぎんなんには、皮膚や粘膜を保護する効果がある「カロテン」という栄養素が含まれているため、目によいといわれています。また、「ビタミンC」も多く含んでいるので、抗酸化作用、美容にも効果があるとされています。
ただし、ぎんなんを食べるうえで大事なことがあります。
それは「食べすぎないこと」。ぎんなんは中毒症状を起こしてしまう食べ物でもあるので、特に子どもが食べる際は注意が必要です。独特の苦味がお酒のつまみに合うという大人の方も多いでことでしょうが、子どもさんに食べさせる時は、十分注意してくださいね。
電子レンジで簡単調理可能なぎんなん
塩との相性ぴったりのぎんなん
調理もとても簡単です。次の手順でぎんなんを調理してみましょう。
【1】ぎんなんの皮をペンチなどで軽く割る。
【2】茶封筒などにぎんなんと塩を少々入れます。
【3】電子レンジで1分ほど加熱する
【4】ぎんなんの弾ける音がしたら完成!
たったこれだけの手間で、美味しいぎんなんが簡単に食べられます。洗い物も少なく楽々ですね。
――今が旬、秋の味覚ぎんなん。小腹がすいたときに、おやつ感覚で食べられるのもうれしいですね。イチョウ並木を見かけたら、路上をチェックしてみてくださいね。