明日5月19日は「ボクシングの日」! でも、どうしてボクシングの日?
日本からも多くのチャンピオンが誕生したボクシング
歴史を振り返っても、体格に恵まれない日本人にもかかわらず、数々のボクシングチャンピオンが誕生していますし、いま、ボクシングエクササイズが高い人気を誇るベースには、チャンピオンが数多く誕生してきた根強いボクシング人気の影響があったようです。
そして明日5月19日は、実はボクシングの日。この機会にボクシングの日に制定された理由と歴史を振り返ってみましょう。
紀元前から続く伝統のスポーツ
J・フィッグ氏はジムの設立にも尽力
古代から時を経て、16世紀前半にボクシングは再び競技として行われるようになりました。近代ボクシングの原点はイギリス。近代ボクシングの始祖といわれているジェームズ・フィッグ氏がジムの設立や、選手育成などボクシングの基礎をつくりました。
しかし、当初はルールが明確ではなく、何でもありの危険な試合が横行していました。ボクシングが復活してから、グローブの着用や投げ技の禁止など、今のようなルールで試合が行われるようになるまで、200年以上もかかったといいます。さまざまな困難があったものの、それだけ根強い人気のスポーツだったということがわかります。
日本ボクシングの伝道師
渡米後、アメリカ人とケンカになった渡辺氏は、そのケンカに負けてしまったのです。詳しくはわかりませんが「KOされてしまった」ということでしょうか。このことから、本格的にボクシングを始めようと決意したのです。しかし、日本人がアメリカでボクシングをやることは並大抵のことではありませんでした。差別を受ける中、たくさんのジムをかけずり回って、ようやく練習をさせてくれるジムを見つけたのです。さらに驚くべきは、その後プロボクサーとしてタイトルを獲得するまでに成長してしまうのです。
日本ボクシング界の誇り
ボクシング界に大きな功績を残した白井選手
そして、日本のボクシングは新たな時代を迎えることとなります。
1952年5月19日、白井義男選手が日本人として初めてボクシングの世界チャンピオンになったのです。当時のフライ級王者はダド・マリノというアメリカ人選手。ボクシングの本場アメリカの選手に日本人選手が勝つことは、たいへんな快挙として、日本のボクシング界に大きな功績を残しました。
この白井選手がチャンピオンになった記念すべき日が「ボクシングの日」となり、今でも5月19日にはボクシング関係者が集まり、ファン感謝イベントなどが開催されています。
―― 日本にボクシングが広まったのは偉大な挑戦者がいたから……。5月19日は、そうしたパイオニアへの敬意を表する記念日ともいえるでしょう。