サルもほっこり! 冬こそ行きたい秘境の雪見露天温泉

温かい湯の中で親睦を深めるサルたち⁉
純白の雪に覆われた静かな秘境でザブンとお湯に浸かり、肩や顔にはらりと舞い落ちる雪を感じるのも、粋な冬の風情ですね。
とはいえ冬の温泉を楽しみにしているのは、どうやら人間だけではないようなのです。
最近は、温泉につかるサルをテレビや雑誌で目にする機会が増えましたね。
そこで、サルもくつろぐ秘境の温泉を調べてみたところ……。
温泉で、サルと混浴⁉
それにしても、いつから、なぜ、サルが温泉に入るようになったのでしょうか?
その歴史をたどってみたところ、「後楽館」のすぐ隣には「サルと人間の共存」をテーマに作られた公園「地獄谷野猿公苑」があり、ここで餌付けされていた1匹の子ザルが偶然「後楽館」の露天風呂に入ったことが、事の始まりだそう。そして、同じ群れのサルたちも子ザルを真似て、次から次へと温かい湯につかるように……。
これはあくまで推測ですが、温泉のその気持ちよさはサルの群れの間であっという間に広がり、今日まで語り継がれている、と考えられます。
サル専用の露天風呂
そこで「地獄谷野猿公苑」では、サル専用の露天風呂作りに着手。
以来、毎年冬になると、湯の温かさにうっとりする表情や、目をつぶったままじっと動かない、人間の温泉ファン顔負けのサルの姿が見られます。
中には何時間も温泉につかる、人間顔負けの“温泉大好きザル”もいるというから驚きですね。
海外で大人気“snow monkey”
アメリカで開催された「ネイチャーズ・ベスト国際写真コンテスト2006」では、「地獄谷野猿公苑」の職員・萩原敏夫さんが撮影したサルの入浴写真が、応募総数1万2000点以上の中からグランプリに選出!
この受賞をきっかけに海外人気がさらに加速したといわれています。
温泉に入るのはサルだけ?
サルにはどうやら人間と同様、温泉につかることで寒さからカラダを守る知恵があるようです。
ちなみにサルは汗をあまりかかないので、人間と違って湯冷めをしないそう! そこは何ともうらやましいですね。
最後に。
もし、あなたが温泉につかっている最中にサルが入ってきたら、一定の距離を保ち、静かに見守りましょう。
野趣あふれる秘境で、サルと一緒に冬の温泉を楽しめるなんて、とてもラッキーなことかもしれませんから。