体と心にも悪影響を与える「眼精疲労」、その意外な解消法は?
ヘルス
パソコンを使ってのデスクワークなど、目をよく使う仕事をすると、頭痛や肩こりになる、という話はよく聞きますが、目を使っただけで本当に目以外の体にも影響があるのでしょうか。
目の酷使が肩こりの原因
目を酷使した人を対象に、センサーを使って肩こりの度合いを調べてみると、目を使わなかった人と比べると、肩こりの度合いが5割も増えていることが実験で明らかになっています。デスクワークでは同じ姿勢で長時間座っているため、肩や首、背中の血流が悪くなるため、肩がこります。また、画面にピントを合わせようと長時間近い距離を見つめていると、無意識のうちに首や後頭部に力が入るので、これも肩こりの原因になります。
目の疲れは精神的な苦痛を伴い、心にも影響が
疲れ目がひどくなると、まぶしい、ピントが合わない、目が乾くなどの目の症状以外にも、肩こりや頭痛、吐き気などをいつも感じるようになります。
そして、それは単なる疲れ目ではなく、「眼精疲労」とよばれるようになります。「眼精疲労」の「精」は「精神」の「精」です。
目を使うこと自体が精神的な苦痛になってきたり、仕事に集中できない、いつも憂うつな気分になるなど、体だけでなく心にもさまざまな症状を引き起こしてしまうのです。特に、40代後半になると老眼が伴ってくるので、目のピント機能が弱まり、苦痛はとても大きくなってきます。
手軽にできる「顔ツボ」刺激、眉毛は肩の反射点
眉頭(眉毛の一番内側)の「攅竹」や、目頭のやや上にある「睛明」というツボを5~10秒押してからパッと離します。これを繰り返していると涙がジワーッと出てくるので、ドライアイに有効です。
また、眉毛は肩の反射点といわれており、眉頭は肩の首側、眉の中央は肩の中央、眉尻は腕のつけ根に対応しているので、肩のつらいところに対応する眉の部分を刺激するだけで、肩こりを軽減することができます。
顔のツボ刺激なら大げさな動きをせずに済むので、仕事の合間に手軽に行うことができそうです。
カモミールのティーバッグを目に乗せて
ティーバッグ入りのカモミール・ティーを飲んだ後、飲み終わったティーバッグを目に乗せて目を温めるという方法もあります。
カモミールは高ぶった交感神経を鎮める働きがあるハーブなので、このティーバッグの利用法は、「目を温める」「交感神経を鎮める」といった2つの効果が期待できます。
湿度が低く、ただでさえ目が乾いてドライアイになりやすい季節になりました。目を酷使している人は「眼精疲労」にならないよう、日々のケアを心がけたいものです。
紙工作作家/アロマコーディネーター/キラキラネーム収集家
柴山ロミオ
北海道在住。素敵な紙を収集して、紙工作をする日々。趣味は家庭菜園とドライフラワー作り。最近は松の木の剪定に凝っている。冷蔵庫の残り物でおかずを作るのが得意。三毛猫と暮らしている。
最新の記事(季節・暮らしの話題:ヘルス)