クリスマス・イヴを飾る「ジンジャーブレッド」! 冬の夜はショウガ入り温活スイーツを♪

ジンジャー家族
クリスマスの祈りをこめて飾るスイーツ♪
クリスマスはもともと、冬至の時季に翌年の豊穣や無病息災を願う祭りが、キリスト教の広まりとともにキリスト生誕と結びついて始まったものといいます。ショウガやシナモンは食べ物の保存性を高め、強い香りは魔除けの意味がありました。ジンジャーブレッドをクリスマスに飾る風習はヨーロッパの各地ではじまり、移民によって受け継がれアメリカで根付いたといいます。家庭ごとに代々伝えられたショウガ入りスイーツには、クリスマスの祈りがこめられているのですね。
ジンジャーブレッドマンはメタボかもしれない説

おなかパンパンぼうや
ペストは、かかると皮膚が黒くなって多くの人が死んでしまうことから黒死病と呼ばれ、恐れられていました。14世紀のヨーロッパでは、全人口の約3割が命を落とすほど大流行します。そんな中、ショウガを食べている貴族だけペストを発症しなかったことから、ショウガの成分が予防に効果的であるとされたのです。
そんなわけで、お腹の出ている国王の姿に似せて人型のジンジャーブレッドが作られるようになったといいます。日本語にも翻訳された童話の主人公『しょうがパンぼうや』も、じつはメタボ体型だったかも?!
お菓子の家がカビないのは魔法効果だけではなく

ジンジャーブレッドハウス
「お菓子なら、すぐカビてしまうのでは?」と日本の子供としては心配でしたが、魔女の家はヨーロッパの乾燥した気候とショウガの強力な防腐作用にも守られていたのです。
そしてクリスマス・イヴは心も温活☆

もろびとこぞりて・・・☆
キリストは、この世では頼られるばかりで自分は誰にも頼れずクタクタに疲れた大人が、遠慮なく心を投げ出して甘えることができる、唯一の存在。魂の隠れ場なのですね。教会のキャンドル・サービスに足を運ぶと、小さなロウソクの火が12月の慌ただしい心を鎮めて、温めてくれるでしょう。クリスマスは心の温活シーズンでもあります。
「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。」 (『聖書』より)