秋の上野ZOOには楽しい発見がいっぱい! 動物は、もりもり食べる哺乳類だけでなく…

健康にササ得られてます。くふ。
大蛇が獰猛になるのは、月に一度? なぜこんなにも小食かというと・・・
両生類・爬虫類は、変温動物。自分で体温をつくり出すことをしないので、そのエネルギーのためにせっせと食べなくてもよいのです。哺乳類と比べると、驚くほど小食。獰猛なイメージがある大型のヘビ類などは、なんと月に1、2回程度のエサでじゅうぶんなのだそうです。しょっちゅう獲物を襲っているわけではなかったのですね!
そんなヘビも、食べるとなったら自分の頭より大きいものでも丸ごと呑み込んでしまいます。そのための特殊な骨格で、アゴがはずれたりお腹が破れたりしない構造になっているようです。
カエルといえば、長い舌をバッと出して獲物をパクッと食べる姿が思い浮かびますね。多くのカエルは、舌が手前に長く伸びたり引っこんだりしやすくできているのですが、なかには、舌が口の奥で固定されていて伸ばせないため獲物に飛び付いて食べるカエルや、舌そのものがないカエルもいるといいます。カエルは、目の前に獲物がいても動かなければ食べようとせず、動きに反応して食べます。コモリガエルは、指先に星形の感覚器官があり、触れた獲物を食べたり、手で口に押し込んだりするそうです。
口に入れたものを飲み込むとき、カエルは両目をつぶりますよね。「食った・・・」という満足の表現かと思っていましたが、必要があってしていたようです。カエルの目の裏側には、骨がありません。なので、目をつぶるように眼球を引っ込めて獲物を奥へ押し込むことで、素早く丸呑みできるようにしていたのです。
夜の生きもの代表といえば コウモリ。なのに日光浴って、いったい?

おしっこのときは手のほうでぶらさがるようです、さすがに。
明るいエリアでは、昼行性の生きものたちがサカサカ活動中。ふと見ると、コウモリも?! ちょっと大柄な『オオコウモリ』の仲間は、小型のコウモリとちがって超音波ではなく目でモノを見るため、真っ暗になる夜中はむしろあまり動かないのだそうです。それどころか、昼間日当りの良い枝にぶらさがり、日光浴したりするというではありませんか! 逆さにぶらさがったまま葉っぱをモグモグしている顔は、小型犬ぽくも見えます。好物の果物は口ですりつぶし、水分だけ吸ってカスは捨ててしまうのだそうです(ジューサーですね)。
三毛猫ならぬ『ミケリス』?
タイ南部・マレー半島などに生息する「世界でもっとも美しいリス」という意味の学名を持つ、ありがたいリスです。体毛が黒・赤茶・白の3色に分かれていて、キジなどの鳥を連想させるようなオーラを放っています(動きはリスなんですが)。日本の三毛猫とは大違い・・・と思っていたら、なんと三毛猫は海外では珍重されていました。しかも、染色体の関係でオスの三毛猫は生まれる確率がたいへん低く(30,000分の1匹くらい)、じつはミケリス以上にありがたい動物だったようです。
マンガでは、ボールのように丸まって登場することの多い『アルマジロ』。
あのタイル状の鎧は、お肌が角質化したものなのだとか・・・皮膚である証拠に、背中に毛が生えています。ちなみに丸くなれるのは、アルマジロのなかでも2種類だけ。そして、歩行する姿は思いの外「高速」です!
ナチュラルなデートに、大人の遠足に。秋の動物園で未知のお楽しみを

チビッコたちに大人気。頭上走ってます!
命ある生きものを間近にすると、思わぬ発見がいっぱい。記憶に残る動物の表情や匂い、そして園内を楽しそうに歩く人々。お弁当持参のご家族はもちろん、最近の動物園はレストランカフェやショップが完備しているところが多いので、デートや大人の遠足に手ぶらでも気軽に利用できますね。秋のZOO体験で、それまで知らなかったお気に入りの生きものに出会えるかもしれません。