阪神・淡路大震災から22年。地震への備えと発生時の行動ポイント!
阪神・淡路大震災からの教訓
阪神・淡路大震災では、家屋の倒壊や家具の転倒等により、多くの被害が発生しました。地震から命を守るためには、家屋の耐震化と家具の固定をしっかりしておくことが大切です。
また、木造住宅密集地域を中心に、数日間にわたり火災が発生しました。原因が判明した火災のうち、最も多かった出火原因は、「電気器具に関係する火災」でした。この中でも特に対策が必要とされたのが、地震による停電が復旧したときに発生する「通電火災」です。地震の影響により発生した停電により、電源が入ったままとなっていた倒れた電気ストーブが、通電後に近くの燃えやすいものと接触し、引火したという事例がありました。また、地震により傷ついた電気コードは、通電した際にショートし、近くの燃えやすいものに引火する可能性があります。地震が発生したときは、まず身の安全を守ることが大切ですが、揺れが収まり、安全に行動できるようになったらすぐに火の始末をし、避難する際には、ブレーカーの遮断を徹底しましょう。
今すぐできること
地震が起きた際には、まず身を守る行動をしましょう。そのためにどのように行動したらよいかを確認しておきましょう。自宅にいるとき地震が発生した際は、大きな家具や窓ガラスから離れ、テーブルの下などに隠れましょう。都市ガスは震度5相当以上の揺れで、自動的に止まるようになっているので、慌ててガスコンロの火を消しに行く必要はありません。外出しているときに地震が発生した場合には、ガラスの破片などが落ちてくる危険性があるので、カバンなどで頭を守り、なるべく建物から離れましょう。ブロック塀は、地震の揺れにより、崩れ落ちてくる場合もあるので、とても危険です。また、地震により土砂災害が発生する可能性や車が急に発進する可能性もあるので、注意しましょう。
地震の揺れから身を守ったあとの生活のために備蓄品を準備することも大切です。地震の影響により、ライフラインが停止する場合があります。東京都では、「東京都地域防災計画」を定め、震災時のライフラインの復旧目標を電力7日、上下水道30日、都市ガス60日程度としています。災害後1週間は支援物資が届かないと想定して、家族分の水や食料を備えましょう。食べながら補充するローリングストック法で備蓄すれば無駄になりません。
乳幼児、女性、高齢者にとって必要なもの
女性は、数日間風呂に入れないことを考え、生理用品を多めに備えておきましょう。飲食物の備蓄を優先し、つい忘れがちですが、生理用品を備えておくことも大切です。また、防犯の意味でも災害時のストック用ショーツは男性向け製品を用意することをオススメします。
高齢者がご家族の中にいる場合は、「お薬手帳」や「おかゆなどのやわらかい食品、高齢者用食品」、「入れ歯洗浄剤」などを備えておきましょう。持病を持っている方は処方薬が必要となりますので、説明できるようお薬手帳を持っておく必要があります。また、ゼリータイプの栄養補給飲料もおススメです。栄養と水分を一度に摂れるうえに、横になったままでも摂取できます。