最近の子供達は「缶切り」を使えない!?実際に試してみた!
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さて、今年の防災週間も5日までですね。備蓄といえば、非常食・保存食として大活躍の「缶詰」。・・・と、ところが!最近は「缶切りを使えない子供たちが増えている」といううわさが!これが本当かどうか、日本気象協会の「tenki.jp 知る防災」プロジェクトチームが実際に実験してみました。
ご協力いただいたのは平成13・14年生まれの中学生
中学生ボランティアの皆さん36名(2016年7月28日愛知県尾張旭市内)
ふだんの備えのなかでも、保存におススメなのが「缶詰」です。非常用のものでなくても、魚や果物、甘味など複数の種類をストックしておくと、いざという時に様々な栄養素を摂取できます。
ところが最近は、プルタブ式の缶詰も多く有ることもあり、缶切を使ったことの無い若者や子供たちも増えているそうです。せっかく備蓄していても、いざというときに缶詰が開けられないのはとても困りますよね。
そこで今回の実験では、中学生の皆さんに協力頂き、実際に缶詰を開けられるか!?実験を行いました。
ご協力をいただいたのは、第61回愛知県消防操法大会にボランティアとして参加していた36人の中学生です。
さて、缶詰を開けられたのは何人でしょうか!?
はじめは、特に使い方の説明をしないで、缶切で缶を開けられるか挑戦をしてもらいました。缶をつついてみる女子。まず握り方がよくわからないのですね。やはり初めて使うと戸惑ってしまう様です。
缶切りを使った経験がない子は、「どうやって持つ?」「どの向きで開けるんだ?」と周りに相談しながら挑戦しています。男の子の中には、ギューっと力をこめて缶切で穴を開けてみようと、試す子も多くいます。もちろん、力で缶は開けられませんよね。
続いて挑戦するのは、缶切りの使用経験が有る女子。じーっとマルチツールの先端を見つめて、缶に添えます。
お!穴が開きました!ザクザクと進むと、周囲から「お~」と歓声が。
中学生のうち、缶切りで缶詰を開けられたのは・・・
さて、それでは実際に、缶詰の開け方を知らない、開けられない子供達は多かったのでしょうか?結果発表です!
●缶切りを使って缶詰を開けられた・・・11人(31%)
●缶切りを使って缶詰を開けられなかった・・・25人(69%)
缶切りを使って缶を開けられたのは、全体の31%、11人でした。約7割の中学生は、缶詰を開けられないという結果に。
今回使用したマルチツールの缶切り機能は、日本で使用される一般的なものと形状が違い、前に切り進める押しきりタイプなのですが、それでも普段缶切りを使用している子はすぐにコツをつかんで使いこなすことが出来ています。初めて挑戦する場合は、テコの原理を使用して缶詰を開けるしくみを知らないため、開けられなかったり、時間がかかる様子でした。
ご自宅で、缶詰を備蓄するときは、缶切りなどの簡単な調理器具を、忘れずに備えたうえで、使えるようにしておきましょうね!
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