「超楽しい!」ベストボードに出会うために 試乗会に参加しよう
レジャー
あなたは試乗会に参加したことがありますか? 試乗会を上手く利用して、自分に合ったベストボードが見つけられたら、もっとスノーボードが楽しくなるかも知れませんよ。今シーズンはこれからどんどん試乗会が全国のゲレンデで開催されます。ぜひ、あなたも参加してみてください。というわけで「試乗会」ってどんなもの? というお話をしたいと思います
試乗会にいこう
あなたは今乗っている自分のボードをどうやって選びましたか? お店に並んでたボードに一目惚れ? それともお店のスタッフさんに勧められて? いろいろなケースがあると思いますが、やはりボード選びは楽しいものです。でも、実際に乗ってみて、どうでしょう。いざ、購入してみたものの、思ったより乗りづらかったという経験を持つ人もいるでしょう。それ以前に、今の自分のボード、さらにブーツやバインディングが本当に自分にピッタリ合っているのかを判断するのはちょっと難しいことかも知れません。「合っているか?」それは大きさや長さといったサイズ感を意味するだけではありません。硬さやボードの張り具合、ねじれ具合、すべてのバランスが自分に合っているか? 合っていれば上達も早いし、スノーボードの楽しみの幅もどんどん広がっていきますが、逆に合っていないと余計な難しさを感じたり、なかなか上達しない原因になっていることさえあるのです。
しかし、ここ最近では「試乗会」というものが頻繁におこなわれるようになってきました。ボードを買う前に試乗できれば、買う前に自分とのマッチングを「ある程度」確かめることができます。「ある程度」というのは、試乗できるその日のコンディションの範囲、滑ったコースでの範囲でのフィーリングであって、もしかすると別の日ではフィーリングが変わることも無いとは言えないからです。でも、1度乗るだけでも、全く乗らないで店頭で選ぶよりはずっとわかることが多いと思います。
自分とのマッチングって?
自分自身の体格、身長や体重だけでなく、脚力やバランスなど体力、運動能力に合っているかということです。反応の良い、スピードをガンガン出した時に優れた性能を発揮するようなボードを乗りこなすには、それなりの体力、運動能力、そしてテクニックを要します。自分の力量と大きくかけ離れたボードに乗ったら、暴走してしまうかも知れません。実はブーツやバインディングにも同じことが言えます。ですから、試乗会ではブーツやバインディングも用意しているメーカーもあります。何かがひとつ変わるだけでも、足元のフィーリングは大きく変わります。
自分も実は先日、BURTONの試乗会に参加しました。Customというモデルの154cmサイズにはキャンバーのものとフライングVと言われる形状のものが2種類あるのですが、アウトラインは同じでキャンバー形状だけが違うというパターン。ターンしてみるとやはりそのフィーリングに大きな違いを感じて「なるほど」これは試乗会ってやっぱり大事だなって思ったわけであります。
試乗会に参加するには
試乗会には受付が必要です。受付手順は各試乗会によって異なりますが、身分証がないと試乗できない場合もあるのでご注意を。
「試乗会」街中ではよく自動車ディーラーで試乗会開催中の看板を見かけると思います。新車が発表されると、自動車ディーラーでは試乗会を大々的におこないます。スノーボードだって同じです。新しいモデルが発表されるのはだいたい毎年1~2月、この直後から各社が全国のスキー場で試乗会をおこないます。メーカーが直接おこなうもの、ショップが主催しておこなうもの、日本スノーボード産業振興会など組織が主催しておこなう合同試乗会と、試乗会と言っても様々な形態があります。参加方法もいくつかあって、ショップが主催するものは事前申し込み制になっていたりしますが、メーカーが直接おこなうものも含めて、現地で飛び入りで参加できるものも多くあります。また、試乗会によっては若干の参加費が必要になるイベントもありますが、現状での参加費は無料~1,000円の範囲という感じです。また、参加には身分証などが必要になる場合もありますので、事前に確認しておくか、用意して参加する方が良いでしょう。
試乗会に行く前に "足元のセッティングをチェック!"
試乗ボードの特性に合わせて乗り方のアドバイスをしてくれたりもします。わからないことがあったら遠慮せずに聞いてみましょう。
試乗会の多くは現場でスタッフがボードにバインディングの取り付けをしてくれます。この時必要な情報が自分の普段のスタンスの幅(左右のパインディング間の幅)と前後のバインディングの取り付けのアングル(角度)です。現場で聞かれることが多いと思うので、サッと答えられるように現状のボードに付いている状態を確認しておくと良いでしょう。難しいことを聞かれたら「それはわからないのでお薦めで」と言えば、基本的な範囲で装着してもらえると思います。また、万が一セットしてもらったスタンスが合わなかった時などに自分で調整できるツールキットを持参しておくと良いでしょう。ちなみに僕は常に腰にカラビナ風のツールキットを持っています。
参加マナーと楽しみ方
1本のボードをレンタルボード代わりに長く借用することは厳禁です。何本か滑ったら他のボードに乗り換えるのが試乗会のお約束です。1本滑ってきたらその感想を伝えつつ、さらにお薦めのボード選びをアドバイスしてもらうのも良い手です。試乗会によってはある程度滑走できる斜面を限定されてしまうこともあるのですが、できる限りいろいろな動きを試してみると良いでしょう。また、ボックスやレイルなどは試乗ボードを傷つけてしまう可能性があるので禁止しているメーカーもありますので注意しましょう。試乗本数を1~2本だけでなく、4~5本乗るとその違いをいろいろ感じて面白くなってきます。「さっきのボードの方が楽だった」とか「おっ、このボード気持ちいい」そんなことだけでも感じることができれば意味があります。
その他に試乗会ではゴーグルを試すこともできます。最近のゴーグルはより斜面の凸凹を見やすくする様々な機能のレンズがあったりするので、試乗会をしたついでにゴーグルブランドのブースに立ち寄ってみてください。お店で見るのよりは実際に雪山で見た方がしっかり性能を確認できたり、最新のレンズ威力を直に感じることができます。ショップ主催の試乗会では、試乗して気に入ったらその場で予約が可能だったりします。早期に予約すると特典があったりもするので、お得かもです。
プロフィール
今井秀武
スノーボード専門誌「FREERUN」総監督
千葉県在住
数々のスノーボード専門誌の編集長を経て、現在FREERUNの裏番長としてスノーボード界を盛り上げるために日夜奔走中。編集、営業、イベント運営、いわゆる現場の何でも屋。趣味はスノーボード、サーフィン、ギターと年中遊びに暇ナシ。
tenki.jpの編集部スタッフが厳選して制作した特別企画をご紹介します。
読み応えある記事をお届けしますのでご期待ください。
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