この冬の天気はどうなる?冬に吹く風の強さや吹き方と健康管理に役立つ気象情報PR
今回は、この冬の天候の予報をおしらせします。また、体感的に負担を感じる「風」について、強さと吹き方との関係をお伝えします。そして、健康管理に役立つ気象情報として、「寒風指数」や「寒風前線」を開発しましたので、ご紹介します。
この冬の天候は?
このような天候が予想される主な原因は、今年の秋から発生しているラニーニャ現象です。ラニーニャ現象とは、南米のペルー沖の海面水温が平年よりも低くなる状態が続く現象です。今年の冬は、ラニーニャ現象の影響で、冷たい空気を持つ大陸の高気圧が発達し、その高気圧が西日本や沖縄に強く張り出してくる予想になっています。大陸の高気圧が発達すると、日本付近は西高東低の冬型の気圧配置になることが多くなります。冬型の気圧配置が強まると、気温が低く風が強まり、太平洋側では晴れて空気が乾燥します。
このため、今年の冬は全国的に暖冬にはならずに寒い冬になり、風の強く吹く日が多くなりそうです。また、東日本から西日本の太平洋側では乾燥した晴天の日が多くなりそうです。特に、冷たい空気を持つ大陸の高気圧の張り出しが強い西日本や沖縄には、平年よりも冷たい空気が流れ込みやすく、気温が平年よりも低い傾向が予想されています。
体調に悪影響を及ぼすウィルスの生存率は、気温が低く、湿度が低いほど高くなります。また、風が強いと体への負担感が増します。十分な睡眠や栄養を取って、健康を維持したいですね。
風の強さと吹き方
図)冬型の気圧配置(2016年1月20日9時)
風が吹くのは空気が動いているということです。「風の息」と言われるように、風速は短い時間で常に変動しています。ある時刻の風速とは、その時刻の前の10分間の平均風速のことです。風の強さと吹き方の目安は、以下のようになっています。
また、たとえば自転車に乗る場合を想定すると、自転車はだいたい時速20kmつまり秒速約5メートルで進むので、自転車に乗っている人は、風がないときにも5m/sの向かい風を受けていることになります。自転車の進む方向の正面から風速5m/sの風が吹いてくる場合には、自転車に乗っている人は5+5=10m/sの風の向かい風を受けていることになります。相当強い風を受けていることになりますね。
寒風指数・寒風前線とは?
「寒風指数」は、予想される気温や湿度、風速を用いて、冬に体への負担感が大きいかどうかを表した指数です。ランクは5ランクで、数字が大きいほど体への負担感が大きいことを意味しています。ランク別のコメントは、以下の通りです。
5 :厳しい寒さと風から身体を守ろう!
4 :寒さに負けない健康管理を!
3 :外出だけで疲れそうな強風に注意!
2 :身体に負担がかかるかも?!
1 :過ごしやすいですが、無理は禁物。
tenki.jp上で全国142地点の7日先までの予想を毎日発表していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
「寒風指数」はこちら!(PC版)
「寒風指数」はこちら!(スマホ版)
また、「寒風前線」は、体への負担感が増し始める時期の目安を、「寒風指数」を応用して前線にしたものです。この寒風前線からは、東京では11月下旬から、大阪では12月上旬から、冬特有の体力を奪われがちな気象環境に注意する必要が出てきそうです。