日本気象協会発表!第1回シロアリ前線。ゴールデンウィーク前後はシロアリにご注意ください。PR
サイエンス
暖かくなり気候も穏やかな5月。季節のことわざに、「3月の風と4月の雨が美しい5月を作る」とありますが、日本の5月は「風薫る」、「青葉」、「新緑」などという言葉に代表されるとおり、五感を心地よくさせる時期です。一般的に、日平均気温15度前後になると、ジャケットを羽織って生活するのに最適と言われています。さらに18度を超えると半そでシャツなど夏の衣服を着始める人が増えると言われています。ちょうど、東京の5月の日平均気温は18.0度(平年値)、となっており、私たちにとって非常に過ごしやすい季節になりました。ちなみに、南の那覇で24.0度、福岡で19.4度、仙台で15.0度、北の札幌で12.4度となっており、地域によって、多少前後しますが、日本全国で非常に過ごしやすい季節と言えます。遠出するにも、とてもいい季節ですね。
春の行楽シーズンの天気は!?
行楽シーズンを迎え、5月の天候が気になるところです。長期予報では、冬から続いているエルニーニョ現象によって地球上大気全体の高温傾向が続いている影響から、5月も全国的に気温は平均より高めで、暖かい日が多くなりそうです。一方で、例年より雨が降りやすい地域が多くなりそうな気配です。特に、関東から九州にかけての太平洋側や沖縄・奄美地方では平年よりも降水量が多い予想です。例年ですと梅雨入り前に気持ちよく晴れる日が多くなりますが、今年は梅雨入り前の雨、いわゆる「梅雨の走り」が顕著に現れるかもしれません。
人間にとっては、過ごしやすくウキウキと羽を伸ばしてしまいそうな5月ですが、実は、私達人間にとっては厄介な生き物も羽を伸ばすのです。みなさん、なんだかおわかりでしょうか?そう、シロアリなんです!
シロアリが大好きな環境が整います。
※北海道の北部や高地を除く日本全国に生息しているヤマトシロアリが羽アリとなって、飛び始める日の目安の前線図です。
ゴールデンウィークが終わると、冬の間に冷えていた大陸では、春から夏に向けて陸地が暖まり、暖まった大陸に向かって、海洋から湿った空気が流れ込むモンスーンが吹き始めます。この湿った空気が太平洋高気圧の縁を回るようにして東アジアへ流れこむと、日本は高温多湿な環境になります。これはシロアリにとって非常に好ましい状況です。シロアリはこの時期に、子孫繁栄を目的として羽アリになるものが登場します。シロアリは通常、地中や木の中におり、人目につくところには出てきません。そのため、羽アリとなって外に出た時が一番気づきやすいのです。そこでこの度、日本気象協会は株式会社アサンテに協力頂き「2016年シロアリ前線※」を発表致しました。
シロアリが羽アリとなって、飛び立つ条件は気温が約20度に達する「雨上りの晴れた温かい日」です。今年の5月の天気は、雨が多く曇りがちでシロアリが飛び立つのは例年よりも遅くなる見通しです。ゴールデンウィークごろから九州・四国地方から順にシロアリ前線が北上し始めそうですので、お休みに合わせて、家の診断をされてもいいかもしれませんね。
知られざるシロアリの実態
今回シロアリ前線を開発するにあたって、ユーザーの皆様にシロアリについてもっと詳しく知っていただくために、株式会社アサンテの箕浦さんに詳しくお話を伺いました。
田口:今回、シロアリ前線を作るにあたって『シロアリが羽アリになる』ということを初めて知り大変驚きました。
箕浦さん: シロアリが羽アリになる事を知らない方も大変多くいらっしゃいます。この時期に飛ぶ羽アリはシロアリである可能性が高い事や、羽アリを見たら近くでシロアリ被害が進んでいる可能性が高い事を認知していただくために、シロアリ前線を有効活用して頂けたらと思っています。
田口:シロアリが羽アリとなって飛んでいってしまえば安心なのでしょうか。
箕浦さん: いえ、羽アリが飛んでも全てのシロアリが引っ越しした訳ではありません。羽アリになるのは巣の中の一部のシロアリだけです。シロアリが羽アリとなって飛び立つ事をスウォーム(群飛)と呼びますが、スウォームは、ある程度発達したシロアリの巣で発生しますので、羽アリが飛んだ近くには大量のシロアリが生息している可能性が高いと言えます。
田口:シロアリはどんな被害をもたらすのでしょうか。
箕浦さん:シロアリは木材を食べます。シロアリ被害に遭うと住宅の耐久性が損なわれます。結果として地震等の自然災害に弱くなりますし、シロアリ被害が進行すると、改修工事などで多額の費用が発生する事もあります。そんなことにならないためにも、この時期に自宅付近に羽アリがいないかを意識して頂き、少しでも気になれば診断をして頂くことをおすすめします。
田口:日本には木造建築の文化財や寺院が多いですよね。
箕浦さん:傷つけることなくシロアリから保護しないといけません。人が目視で確認、駆除出来れば良いのですが、出来ないような場所での作業のために、シロアリ探知犬の導入や育成、シロアリ防除ロボットの開発にも力を入れています。
田口:こちらの犬のぬいぐるみは御社のシロアリ探知犬でしょうか。
箕浦さん:はい。アサンテのシロアリ探知犬をモデルにしたキャラクターです。アサンテでは2006年に日本ではじめてシロアリ探知犬を導入し、その育成ノウハウを蓄積してきました。シロアリ探知業務以外にも、シロアリ対策の必要性と社会的認知度を向上させるための活動を行い活躍しています。
田口:社会的意義も非常に大きいお仕事なのですね。箕浦さんご自身もそういったところに魅力を感じて今のお仕事をされていらっしゃるのでしょうか。
箕浦さん:はい、そうです。大学時代にシロアリの研究をしていたということもあったのですが、それ以上に、木造住宅を長持ちさせる事で、安全で安心して住み続けることのできる住まいを実現する事が森林伐採の抑制や環境保護にもつながっていくという理念に非常に共感しました。今回のシロアリ前線を通じて多くの方にシロアリ対策をして頂き、資源を守るという一助になればと考えております。
≪情報提供:株式会社アサンテ≫
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