桜と皆既月食「月食花見」を楽しもう~tenki.jpラボVol.5~その2PR
月食花見鑑賞スポット:京都編~嵐山公園~
嵐山へはJR、阪急、京福の各電車で行くことができますが、今回は阪急を利用。駅舎は数年前に建て替えられ、一段と趣のあるものになりました。改札機下のタイルには、桜と紅葉があしらわれています。平日でも多くの利用客で賑わい、着物を着た観光客の方もちらほら見かけました。
案内表示に従って川の方へ歩きます。途中小橋を渡り、さらに先へ進むと嵐山公園の中之島地区に到着です。見えてきました!渡月橋です。渡月橋の上流には流木止めの杭が7本打たれているため、2013年台風18号時の濁流でも耐えることができました。現在は橋の復旧工事が終了し、景観も元に戻っています。渡月橋は南北に渡してあるので、左岸側(写真では右側)が北、右岸側(写真では左側)が南。橋の上流(写真では奥側)が西、下流(写真では手前側)が東の方角です。渡月橋から見ると、中之島地区の方角が南東になります。
さて、早速桜と皆既月食が楽しめるスポット探しです。渡月橋を背にしてくるりと回ると、立派な枝垂れ桜を発見。方角も合っていますし、30度の高さもクリアできそう。花見の時期にはライトアップも行われるようですので、こちらはなかなかの好位置ではないでしょうか。時計が目印です。
とってもよくばりな私は、桜と皆既月食のコラボレーションにとどまらず、渡月橋も一緒に収めたい!と思い、さらに探索。そして、とうとう見つけました!!方角よし。高度30度よし。桜よし。これぞベストスポットです。月食の時に、咲いてくれているといいですね。
場所は、渡月橋北詰です。歩道は整備されていますが、夜間はかなり暗くなると思いますので、安全には十分に気をつけてくださいね。
名称:嵐山公園
住所:京都市右京区嵯峨および西京区嵐山
アクセス:JR山陰本線『嵯峨嵐山駅』下車 徒歩15分、阪急電鉄嵐山線・京福電鉄嵐山線『嵐山駅』下車 徒歩5分
紹介:京都市内を流れる桂川の上流に広がる公園です。有名な渡月橋付近に整備され、橋の下流側右岸中州にある中之島地区、橋の下流側左岸にある臨川寺地区、橋の上流にある亀山地区の三つからなります。臨川寺地区公園から渡月橋を望むと背景に嵐山が広がり、春は薄紅色に染まる山桜を、秋は錦色に染まる紅葉を楽しむことができます。
月食花見鑑賞スポット:名古屋編~名城公園北園~
お花見といえば、名古屋城!なのですが、月食時間帯も開いている北園へ。公園にはいり、5分も歩かないうちに「ここは!」というポイントを発見しました。なんでしょうか…このオブジェ…というか朝礼台というか… ご存知の方がいらっしゃいましたらFacebookで教えてくださいm(_*_)m(写真:石造りの朝礼台?と日時計)
ここから見ると、南東方向が開け、高い建物もありません。左手から奥に向かってしっかり桜に囲まれています。今は枝だけですが、きっと見事に咲き誇るのでは!?と思います。そしてこのポイント、右手に日時計があります。これで方角を知る事もできますね。日時計は南からの太陽を受けた陰で時間をみますから、日時計の配置を見ると南がすぐわかります。
改めて朝礼台にカメラを構え、30度付近の空を見てみます。おそらく良い感じに月食花見の写真を撮る事ができるのではないでしょうか。石の台があるので、カメラを固定できるため夜景の撮影には便利かもしれません。ただ、花見シーズン…この場所は相当混雑しているかもしれません。(写真:朝礼台にカメラを構える)
10分ほど歩くと、名古屋城は木々に隠れ天守閣が少し覗く程度しか見えないのですが、月食方向は開けてよさそうなポイントがありました。ただ、お堀沿いの木々は桜ではなさそうです(写真:お堀と少しだけ名古屋城)。名古屋城と月食花見のコラボはなかなか難しそうです。下見に行った日はあいにくの曇り空でしたが、皆既月食と桜が同時に見えることを想像すると楽しみですね。この時期、天候は比較的規則的に変わっていきますので、晴れるかどうか…早目にチェックしてみましょう。天気予報を眺めつつ、見えそうな地域を選ぶのもまた面白いと思いますよ。
名称:名城公園
住所:名古屋市北区名城一丁目、中区二の丸ほか
アクセス:地下鉄名城線『名城公園駅』2番出口より徒歩5分
紹介:名城公園は、名古屋中心部にある名古屋城を中心とした総合公園です。
今回下に見行った北園は、豊かな緑に囲まれ、「せせらぎ」の流れる芝生広場、江戸時代の名残のあるおふけ池、藤の回廊などがあり、四季を通じて散策などが楽しめます。もちろん春は桜で有名なスポットです。
月食花見鑑賞スポット:福岡編~舞鶴公園~
さぁ、舞鶴公園の坂を上って行きましょう。城内は桜の木がいっぱい。もちろん、まだ桜の花はまったく咲いていませんが、よーく見ると、つぼみが黄緑になり始めています。寒い中ですが、桜は着々と開花に向けた準備をしているんですね。
毎年、花見客で大にぎわいになる本丸跡(桜園)にやってきました。月食は、東南東から南東の方角、30度ほどの高さに見えるはず…といっても、桜が咲いて、照明なども設置されれば、こんな場所からは月は見えなくなってしまいます。柵のそばまでいけば、きれいに月食を見ることができるのではないでしょうか(ただし、その向こうは高い石垣。酔っ払って落ちないでくださいね)。(写真:花見客で最もにぎわう本丸跡)
福岡城跡で最も高い天守台に上がってみましょう。眼下には夜桜、そして空には月食が見られるはず。さくらまつり期間中、天守台は夜間、特別ライトアップされるとのことです。有料ですが、きっとすばらしい光景が見られるのではないでしょうか。(写真:天守台からの眺め)
福岡城跡から出て、地下鉄大濠公園駅に向かう途中にも見どころがあります。こちらは通称、城内の道から明治通りに向かい大手門交差点のすぐ手前からの景色。お堀と道沿いに植えられた桜の向こうに月食というシャッターチャンスがあるかもしれませんよ。(写真:大手門交差点付近からの眺め)
そして、こちらは大手門交差点から地下鉄大濠公園駅に向かって少し歩いた地点。ここは毎年、ライトアップしたお城と桜、さらにそれらがお堀に映った美しい光景が見られるところです。この上に、月食が見られるはず。さらに、ひょっとするとお堀に映った月食も見られるかもしれませんよ。(写真:お城と桜と月食の共演が見られそう)
名称:舞鶴公園
住所:福岡県福岡市中央区城内1
アクセス:福岡市営地下鉄空港線『赤坂駅』または『大濠公園駅』より徒歩8分
紹介:舞鶴公園は、昨年の大河ドラマでおなじみ黒田官兵衛・長政父子が築いた福岡城跡をシンボルとする公園です。公園内はソメイヨシノやシダレザクラなどが咲き乱れ、福岡を代表する桜の名所。さらに、3月26日(木)から4月5日(日)まで「福岡城さくらまつり」が開催され、桜と城壁のライトアップなどさまざまな催しが行われます。
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