寒い日には使い捨てカイロを効率よく貼って温まりましょう!
こんな時こそ、使い捨てカイロを利用しましょう! 寒いからと一度にたくさん使わなくても、カイロを貼る場所をうまく選べば、効率よく体が温まります。
寒い日のカイロの上手な貼り方のコツをご紹介します。
効率よくからだ全体を温めるために
からだ全体を温めるためには、まずはからだの中心を温めましょう。温められた血液がからだの末端までめぐることで、指先や足先が温まり、からだ全体が温かいと感じるようになります。
では、からだの中心を効率的に温めるためには、どこにカイロを貼ればよいでしょうか。大事なツボを覚えておきましょう。
カイロを使ってはじめに温めたい部分は?
丹田のツボを囲むようにカイロを貼りましょう
そこで最初に温めたいのは「お腹」です。
へその下に「丹田(たんでん)」というツボがあります。「からだの気が集まる」として、とても有名なツボです。ここにカイロを当てることで内臓が温まります。すると、血液がからだ全体に流れ、やがて手先や足先などの末端まで温まっていくというわけです。カイロを当てるときは「丹田」のツボを囲むように貼るのがコツです。
次にカイロを使って温めるのは……
命門と腎兪のツボは、カイロをひとつ貼ればOK
腰は「からだの要」と言われ、重要な神経や血管が通っている場所。ここを温めることで上半身、下半身ともにポカポカさせることができます。つまり、内蔵の血管へ働きかける神経が通っている腰を温めることが、全身の血流アップにつながるのです。
腰の少し下気味の場所、お尻と腰の間の少しへこみのあるあたりに「命門(めいもん)」というツボがあります。その両脇にあるのが「腎兪(じんゆ)」というツボです。このツボはすぐ近くにあるので、カイロをひとつ貼るだけで同時に温めることができます。
風邪のひき初めにあたためたい個所は?
風門のあたりを温めると、肩こりにも効果的
首を前に倒したときに一番出た骨があります。そこから下に向かって数えて2つ目の骨の外側、指2本分のところが「風門」です。
「風門」とは文字通り、“風の門”を意味します。東洋医学ではここから邪気が入ってくると言われていて、ここを温めることで邪気を追い出すのです。「風門」を温めることで風邪だけでなく、肩や肩甲骨の血流もよくなるため、からだのこわばりを和らげる効果が期待できます。
足の冷えが気になる人は……
太渓のツボは足元だけが冷える時などに効果的
内くるぶしとアキレス腱の間には「太谿(たいけい)」というツボがあります。ここを温めると、全身の血流が促進される効果があります。
※カイロ使用時の注意ポイント
心臓の近く、頭、脇の下にカイロを貼ると気分が悪くなることがありますので、この部分には貼らないようにしましょう。
また、肌に直接カイロを貼ったり、就寝時に使うと低温やけどを起こす恐れがあります。高齢者や糖尿病の方は熱さを感じにくい場合があるので、お気を付けください。
── カイロは上手に活用すれば、そんなにベタベタ貼ることもなく、2~3枚程度で全身を効果的に温めることができます。最近は肩用、腰用、足首用など、部位別に使いやすい形状になったタイプのカイロもあるそうなので、手軽に利用できる使い捨てカイロを上手に使って、この寒さを乗り切りましょう!