秋は“肌老化”“肌トラブル”が急増する時季。今日から早速、正しい肌ケアを!
夏のダメージを受けた肌。そのまま放置していると、肌老化が加速してしまうことに……
そのうえ秋は、朝夕の寒暖差、空気の乾燥……と、気候変動に伴うホルモンバランスの崩れも併発。こうしたことからも秋は肌トラブルが発生しやすいのですが、皆さんはどんな肌ケアをしていますか?
秋こそ肌の手入れが大事。自分の肌状態をチェックしよう
シミ・シワなどの肌トラブルが起こりやすい秋
チェック1❏/夏の紫外線による肌ダメージが認められる
(紫外線はシミ・シワの原因に)
チェック2❏/季節の変わり目の今、デリケートな状態(敏感肌)になっている
(かゆみや湿疹は、秋季アレルギーが原因の場合も)
チェック3❏/皮脂などの分泌機能が低下し、乾燥気味
(秋は発汗量低下などが原因となり、肌が乾燥しやすくなります)
肌をとりまく環境は、一年の中で冬が最も過酷になりますが、実は秋の肌ケアが非常に大事。心当たりのある人は、肌が悲鳴を上げているサインと受けとめ、きちんとケアしてあげたいもの。 秋に正しい肌ケアをしないと、肌の老化が加速するかもしれないのです。
わずか0.02mm=20ミクロンの厚さしかない角質層
肌表皮の最上部が角質層。非常に薄いことがわかります
人間の皮膚には、肌の水分を保つ「保水機能」や、外的刺激から肌を守る「バリア機能」が備わっています。 そして、こうした皮膚機能を支えている角質層は肌の一番外側にあり、その厚さはわずか0.02mm=20ミクロンほどしかないのです。
つまり、ヒリヒリとした日焼けの痛みを放置していたり、紫外線による炎症やかゆみで肌をかきむしったりすると、20ミクロンの角質層は損傷を受けかねません。さらに、秋のアレルギーやホルモンバランスの崩れが重なれば、肌はより深刻な皮膚トラブルを起こし、機能低下に陥ってしまいかねないのです。
秋にぜひ実践したい肌ケア・ポイント1【角質層のうるおいを保つ】
秋こそ丁寧な洗顔、洗顔後のケアが大事!
【ポイント1】角質層のうるおいを保ち、バリア機能を正常に
【ポイント2】肌に対する刺激を少なくする
そこで早速【ポイント1】と【ポイント2】の具体的ケア例をご紹介していきましょう。
【ポイント2】角質層のうるおいを保ち、バリア機能を正常に
ケア法01/夏の洗顔法から、秋の洗顔法へチェンジ!
ケア法02/化粧水だけでなく、乳液やクリームなどで油分補給!
ケア法03/顔だけでなく、体もゴシゴシ洗浄しない!
夏と秋の肌状態の違いを理解せず、夏の習慣のままの洗顔方法を続けていては、必要以上に皮脂を取り除くことになり、皮脂の持つ役割である肌のバリア機能が低下してしまいます。
皮脂には、肌内部の水分蒸発を防ぐ他、乾燥や紫外線から肌を守る働きがありますが、過剰に皮脂を洗浄してしまうと、肌はあらゆるダメージを受けやすくなります。そして、化粧水はあくまで水分補給のみ……と考え、秋の肌乾燥を防ぐためにも乳液やクリームなどで油分を補ってあげてください。
秋にぜひ実践したい、肌ケア・ポイント2【刺激を少なくする!】
男性もゴシゴシ洗浄は、NGです!
【ポイント2】肌への刺激を少なくする
ケア法01/紫外線ケアは、引き続き行う
ケア法02/洗顔・入浴時は角質をやさしく取り除く
秋になると、和らいだ陽射しや気温低下によって、紫外線が減ってきているような印象を受けがちですね。そのため、ついついアウトドアで紫外線カットを忘れがちになります。でも、紫外線量は減少しているものの、ある程度の量の紫外線は降り注いでいるため、油断していると知らず知らずのうちに肌は日焼けし、炎症を起こしているかもしれません。そのうえ空気乾燥が加わることで、夏よりも肌に対する刺激は強くなり、深刻な肌ダメージになる可能性も。
また、キャンプや行楽に適した今の時季に帰宅して入浴する際は、乾燥からくすみに発展させないために、皮膚をやさしく洗浄することも大切。要は冬の到来を前に自然治癒力を高め、“肌老化”“肌トラブル”の要因を軽減しておくことが肝要なのです。
冬の乾燥でつらい思いしないよう、今から肌ケアを
でも、一度傷ついた肌は治るまでに時間を要するもの。症状が出てから慌ててクリームやクスリで処置するのではなく、夏から秋に蓄積したダメージで傷つき、疲弊した肌をケアしてあげることが大事なのです。
つまり、乾燥が始まる秋から「バリア機能を正常化させておく」+ 「刺激を受けにくい肌状態にしておく」ことで、冬の乾燥による肌のかゆみや湿疹から防御することが叶う……というわけなのです。
── 秋の肌ケアは今夜から採り入れられるお手軽なものばかり。早めに肌をいたわってあげることで肌の自然治癒力を高め、健やかな心身で冬を迎えられるよう、今日から早速肌ケアをスタートさせてくださいね!