自分の位置を把握してもらおう!安全に登山を楽しむために準備しておくこと
登山中の遭難は誰にでも起きる可能性があります
そこで今回は、登山での遭難を想定して、どのような準備をしておくのがいいのかについて、ご紹介していきます。自分だけは大丈夫と思いたい気持ちがあっても、備えあれば憂いなしです。安全に登山を楽しむために、しっかりと備えておきましょう。
登山届(登山計画書)の提出は必須
遭難したときの早期発見のためにも登山届は必ず提出しましょう
登山計画書を家族や友人と共有しておくことで、遭難したときの救助が素早く行えますし、何よりも計画を立てることで、無理のない登山スケジュールを組むことができます。予防にもなり、遭難したときの備えにもなるわけです。
これを面倒だと感じて、提出しない人もいるようですが、いざというときに困るのは自分ですし、提出していないことで多くの人に迷惑をかける可能性があります。
登山届や登山計画書がない状態で遭難すると、救助する側もどこを捜索していいのかわかりません。必然的に広範囲を探すことになるので、発見が遅れてしまう可能性もあります。その結果、どうなるかは容易に想像つきますよね。
自分自身を守るため、周りの人に迷惑をかけないためにも、登山届は必ず提出してください。
令和3年における山岳遭難の概況
YAMAPの「みまもり機能」を使おう
位置情報を共有することで遭難時の早期発見につながります
みまもり機能では、登山中の位置情報をサーバーにアップロードし、その情報を家族や友人と共有できるので、いまどこにいるのかを把握してもらえます。この機能の素晴らしいところは、オフラインでも位置情報を共有できることです。
みまもり機能をONにするとYAMAPユーザー同士で位置情報の共有を行い、どちらかのユーザーがオンラインになると、すれ違ったユーザーの位置情報も含めてサーバーにアップロードします。これにより、遭難したときの捜索範囲の絞り込みがしやすくなるというわけです。
自分が遭難したときに助かるだけでなく、誰か他の人の命を助ける可能性もあります。すでに多くの人が利用して、みまもりネットワークが機能している状態ですので、登山するときにはぜひご活用ください。
みまもり機能とは|YAMAP
エマージェンシーキットを用意しておこう
遭難したときに備えてエマージェンシーシートなどを用意しよう
そこまで考えなくてはいけないの?と思うかもしれませんが、何が起こるかわからないのが登山です。遭難から救助までの時間を安全に過ごすために、エマージェンシーキットを用意しておいてください。
・エマージェンシーシート
・ホイッスル
・電池や予備のモバイルバッテリー
・LEDライト
・絆創膏
・消毒用アルコール
・テーピング
エマージェンシーキットとして、最低限用意しておきたいアイテムをリストアップしました。これらをひとつの袋にまとめて入れておきましょう。これらはどのような山でも必ず持っていき、あとは山の難易度に合わせて、食料や簡易テントなどを追加しておきましょう。
無理のない計画を立てることが基本
リスク管理をしっかりとして登山を安全に楽しもう
初心者だと登山計画書を作るのが難しく感じるかもしれませんが、最近はYAMAPを含め、登山計画書作成をサポートしてくれるアプリがあります。まずはそれらを使って自分なりに作ってみて、登山経験豊かな登山仲間にチェックしてもらいましょう。
計画を立てるときには、無理のない計画にすることも重要です。そして実際に登山を開始してみて、予定よりも遅れているようであれば、山頂を目指さずに早めに折り返して下山しましょう。山は逃げたりしませんので、また計画を立て直して再挑戦すればいいだけです。
このように、まずは遭難しないためのリスク管理を徹底してください。それでも遭難する可能性があるのが、登山の難しさです。自分の安全を守るためにも、家族や友人などに迷惑をかけないためにも、遭難することも想定した準備をしたうえで山に向かってください。