5月16日は旅の日!松尾芭蕉のように歩き旅を楽しもう
5月16日は旅の日です
コロナ禍で旅を楽しめる状況にはありませんが、なにも遠くに行くだけが旅ではありません。松尾芭蕉のように自分の足で歩くことで、近場でも新しい発見があるものです。
今回は、歩き旅の魅力についてご紹介します。
奥の細道は約2,400kmの歩き旅
奥の細道を歩き通すだけのポテンシャルが私たちの体には備わっています
もちろん大垣で生涯を終えるわけではなく、そこから伊勢神宮に向かうことになります。そしておそらくは江戸の深川まで歩いて戻ったことでしょう。松尾芭蕉は生涯で何度も伊勢参りをしており、他にも全国各地を歩いて回っています。
江戸時代といえば伊能忠敬が測量のために、17年間で約4万キロも歩いたとされています。江戸時代には自動車も電車もありませんので、旅といえば歩くのがあたり前。東海道を旅する人たちは、1日に30~40kmくらいの距離は歩いていたそうです。
とても真似できそうにないと思うかもしれませんが、江戸末期からまだ150年しか経っていません。私たちの体には、1日30~40kmくらいを歩けるだけのポテンシャルが眠っています。それを眠らせたままにしておくのはもったいないですよね。
【参考】
奥の細道むすびの地記念館|大垣観光協会
地球1周分の距離を歩いた伊能忠敬の偉業|ニッポン放送
散歩の延長として歩き旅を楽しんでみる
まずは10kmくらいの距離を歩くことから始めましょう
ポイントはきちんとルートや目的地を決めておくということです。自宅をスタートして、一筆書きで自宅に戻ってくるルートを作ってみましょう。Googleマップの経路作成機能を使って、途中に立ち寄りたい場所を選んでいけば簡単に歩き旅のコースができます。
最初は10km程度の距離から始めましょう。もちろん脚力に自信がある場合は、最初から30km歩いてみてもいいのですが過信は禁物。慌てなくても継続していれば、30~40kmくらい歩けるようになります。以前お伝えしましたようにカメラを片手に歩くのがおすすめです。
少し慣れてきたら、身近なところにある歴史街道を歩いてみましょう。日本には300以上の歴史街道があります。「神奈川 歴史街道」や「埼玉 旧街道」と検索してみると、意外と自宅近くにも歴史的な道があることがわかります。家の前の道が歴史街道だったなんてこともあるかもしれません。
歩き旅を楽しむためには持ち物が大事
歩きやすいシューズと体にフィットするリュックを揃えましょう
・ウォーキングシューズ
・リュック
・水筒
・お弁当
・手ぬぐい
・財布
・スマートフォン
・地図
歩き旅ならこれくらいあれば十分です。新しく買い揃える必要はありませんが、いずれ長い距離を歩きたいのであれば、ウォーキングシューズを購入しておくのがおすすめです。スニーカーではすぐにヘタってしまいますので。
コロナ禍ですので、お弁当や水筒を用意してもよいですね。ただし梅雨時期から夏にかけては食中毒なども心配ですので、気温が高い日などはコンビニやお弁当屋さんで購入するほうが安心です。
ルートはスマートフォンで表示するのもいいのですが、それだと歩いているというよりは、歩かされている感覚になるので、できれば紙の地図を用意したいですね。歩き旅に出る前に目的地に印を付けておき、それを頼りに歩いてみましょう。
いずれは奥の細道を歩くための準備と考えよう
いずれ長い距離の歩き旅ができるように今のうちに足を鍛えておきましょう
そうすることで、歩き旅としてできることが広がります。東海道を自分の足で歩くなんてこともできるようになりますし、四国遍路だってできます。定年退職などで時間に余裕ができたら、奥の細道を歩くことも可能になります。
準備期間なしで「東海道を歩こう」と思い立っても、初日で歩き疲れて終わってしまいます。そうならないために、まずは自宅を拠点に歩き旅を始めてみましょう。少し遠くまで歩くことで、これまで気づかなかった素敵な景色に出会えるかもしれません。
思い立ったが吉日です。ぜひ次の休日に10km程度の歩き旅を始めてみましょう。計画を立てるときには、tenki.jpでお天気をチェックしておくのもお忘れなく。