女性の憧れ「ジューンブライド」 梅雨の時期でも楽しめる! 気象予報士が解説!
「ジューンブライド」の由来は?
6月は梅雨の季節
日本では、かつて皇太子様と皇太子妃雅子様(現在の天皇陛下と皇后様)の結婚の儀が行われたは1993年の6月9日で、まさに「ジューンブライド」でした。この年の関東甲信の梅雨入りは5月30日ごろでしたので、梅雨真っ只中。しかし、当日は朝から雨が降り続いていたものの、パレードの出発直前に雨はやみ、多くの方に祝福されました。
結婚式は一生に一度ですから、やっぱり晴れてほしいもの。でも人気のある会場は1年以上も前から予約したり、招待状を出す都合上、遅くても数か月前には会場をおさえないといけないため、さすがにピンポイントで天気を予測するのは難しいものです。数日前や1週間前ならまだしも、何か月も前から日にちと時間を決めて予約しないといけない結婚式ですので、さすがに私たち気象予報士もさすがに予測が難しくなっています。こればかりは運に任せるしかありませんが、なるべくなら晴れる確率が大きい時期を選びたいですよね。
「ジューンブライド」を狙うならいつがいい?
梅雨入りの時期を考えると、九州から東北なら6月上旬が圧倒的におすすめです。梅雨入りの平年は、例えば近畿・東海地方は6月6日ごろ、関東甲信地方は6月7日ごろ、東北南部は6月12日ごろ、東北北部は15日ごろですので、6月上旬に設定したほうが晴れる可能性が高くなります。また、梅雨のない北海道は、実はヨーロッパと同じく、6月はベストシーズン。札幌は平年では6月が最も日照時間が多くなっています。一方、リゾートウエディングで人気の沖縄は、梅雨入りは5月10日ごろですので、沖縄は6月上旬から中旬は梅雨の真っただ中。梅雨明けは平年では6月21日ごろですので、なるべく月末に設定すると晴れる可能性が高くなります。
会場選びや演出で雨の日でも楽しめる
念願の青空に恵まれたら、おすすめの素敵な演出もあります。ぜひ晴れていたら絶対おすすめなのはバルーンリリース。カラフルなバルーンが、青空に映えてとてもきれい心に残る演出です。ぜひ挙式後に教会の外や、披露宴会場にガーデンがあれば、ウエルカムタイムなどに行うのも素敵です。また、ガーデンのある式場なら、青空のもと、ガーデンビュッフェもおすすめ。もし雨が降ってしまっても、室内に変更可能な会場が多いでしょう。あらかじめ会場の担当者に雨の日はどのように変更されるか確認しておくと安心ですね。
でも万が一雨が降ってしまってもがっかりしないで。雨の日でも室内で楽しめる演出はたくさんありますし、ペーパーアイテムやウエルカムグッズに雨のモチーフを取り入れたり、ブーケや装花にアジサイを使ったり、入場シーンは相合傘で登場!なんていうのもいいかもしれません。
結婚式のゲストの服装選びも一工夫
どしゃ降りの雨ですと、足元が濡れてしまいますので、会場まではレインブーツにして、着替えは会場を利用させてもらうのもいいかもしれません。また、会場にはクロークが用意されていますので、大きな荷物を預けることができます。また、晴れていても天気が急変することも多い時期ですので、外出前に天気予報をあらかじめチェックして、天気が不安定な時は折り畳み傘を用意しておくと安心です。
もし当日が雨になっても、新郎新婦のとびっきりの笑顔が一番のおもてなし。ゲストの皆さんも思い出になること間違いなしです。新郎新婦もゲストも、天気にかかわらず、ぜひ思いっきり特別な日を楽しんでくださいね。