気象予報士がおススメする! 2週間天気の活用法 冬物はいつ片付ける?衣替えの目安は?
三寒四温を繰り返し、本格的な春へ
冬物の服は厚手で、容量が大きく、タンスやクローゼットの中でもかさばってしまうので、必要なくなったら一刻も早く、冬物から春物・夏物へ整理したいもの。お子さんが多かったり、大家族の方はなおさら、早く片付けてしまいたいですよね。ただ、急に暖かくなったからといって一気に冬物を片付けてしまうと、あとで後悔することになるかもしれません。そうならないために、tenki.jpの2週間天気で先の天気を見通してみましょう。
気温と服装の目安
地域ごとの平均気温を確認
2020年3月の都心の気温を振り返ると、3月28日には最高気温が24.6度まで上がりました。この日は雨が降りましたが、もし晴れていたら、半袖でも過ごせるほどの汗ばむような暖かさの気温です。しかし、この翌日29日には一気に気温が急降下。なんと最高気温は7.7度、最低気温は0.7度まで下がり、みぞれが降り、凍えるような寒さになりました。薄着でも過ごせる暖かさから、一気に真冬のコートやダウンが必要なほどの寒さになったのです。
3月、4月は都心では最高気温が20度以上になることもあり、気温がグッと上がると、夏日近くになることもあります。ただ、朝晩はまだ冷え込む日が多くなります。そのことを考えながらクローゼットに収めておく服の種類を選ぶ必要があります。万が一の気温の急な変化にも対応できるようにしないといけません。
衣替えの計画をしてみよう
【1日目、2日目】最高気温は10度くらい。コートが必要な寒さ。
【3日目~5日目】ぽかぽか陽気になりそう。最高気温20度近くまで上がる日も。
【6日目~7日目】寒暖差が大きい。最高気温9度まで一気に急降下。
【8日目~11日目】再びぽかぽか陽気。汗ばむくらいの日も。日中はコートなしでOK。
【12日目~14日目】寒暖差が大きい。日差しがなく、上着はあったほうが良さそう。
1日目、2日目はコートが必要な寒さが続きますが、3日目になるとぽかぽか陽気。日中でしたらコートがなくてもお出かけできそうです。でもここでコートを片付けてはいけません。7日目にはなんと一気に最高気温が9度くらいまで下がり、真冬のような寒さに。しかし徐々に気温が上がり、再びぽかぽか陽気になるでしょう。11日目には20度を超えて、汗ばむ陽気になりそうです。都心ではGW頃の気温ですので、日中なら半袖でも過ごせるくらいでしょう。そのため、薄手のシャツや半袖などもそろそろ準備しておかないと…ということがわかります。
また、2週目になると、最低気温が5度以下になることはなさそうですので、ダウンはもう片付けてしまってもOK!セーターも日中は必要なさそうだけど、念のため1枚だけ残して、他は片付けてしまおう、と計画が立てられます。
先の気温が見通せていないと、急な気温の変化に対応できず、コート片付けなければよかった!まだ半袖出してなかった!着る服がない!なんていうことになりかねません。もちろん、気温と服装が合っていないと、体調も崩しやすくなりますので注意が必要です。
つまり、急に寒くなった時のためのアイテムを1~2セットは残しておく、急に暖かくなった時のための薄手のシャツや半袖などのアイテムを新たに数着用意しておくのがおすすめです。一気に冬物を片付けてしまうのはリスクがありますので、1週間先、2週間先の気温の傾向をこまめにチェックしながら、何回かのタイミングに分けて、少しずつ片付けていくのが良さそうです。
また片付ける際は、気温の変化だけでなく、天気にも注目すると良いでしょう。片づけるのにおすすめの天気は「晴れ」。さらに晴れる日が数日続くのが理想です。晴れている日に洗濯をして、晴れている次の日にしまうのが良いでしょう。雨の日は湿気を吸い込んでしまうので、避けた方が良さそうです。また、スギやヒノキなど花粉が飛びやすい季節ですので、上着はウール素材は早めに片づけて、代わりにつるつるした素材のものを用意しておきましょう。