お正月は美術館詣でからはじめよう!
横山大観 富士図(右隻) 1945年頃 屏風 六曲一双 紙本着色金泥 171.5×386.2
おすすめ(1)福田美術館・京都府
横山大観 富士図(左隻) 1945年頃 屏風 六曲一双 紙本着色金泥 171.5×386.2
本展覧会では海外の作品も展示されています。マリー・ローランサン(1883~1956年)など洋画も展示されています。松園・夢二との美人画競演も見どころです。次回展ではさらに美人画にフォーカスした展示が予定されていますので、予習を兼ねた鑑賞ができそうです。お正月らしい作品としては、横山大観(1868~1958年)の《富士図》が通期で展示されています。新年に絵画で霊峰富士と初日の出を拝むのも一興ですね。
展覧会会期は2020年1月13日まで。1月2日〜開館しています。
※詳細は福田美術館 公式サイトよりご確認ください。
おすすめ(2)国立西洋美術館・東京都
ヤン・ブリューゲル(父)《堕罪の場面のある楽園の風景》
1959年にル・コルビュジエ(1887〜1965年)の設計により上野に誕生し、2019年に開館60周年を迎えた、日本初の西洋美術館です。現在、日本・オーストリア友好150周年記念と冠し「ハプスブルク展」が開催されています。ハプスブルク家は13世紀後半から約600年にわたり君臨したヨーロッパの名家です。ヤン・ブリューゲル(1568~1625年)をはじめとした各時代の収集品や、ベラスケス(1599~1660年)の肖像画が印象的なマルガリータ王女、女帝マリア・テレジア、フランス王妃となり革命の露と消えたマリー・アントワネット、美貌の皇妃エリザベート…と、波乱万丈な人生を送った女性たちが多く、彼女たちにまつわる絵画や宝飾品に栄華を見ることができます。
《神聖ローマ皇帝フランツ1世とマリア・テレジアの肖像が描かれた小箱》
今回の展示では絵画以外にも興味深い展示があります。写真の小箱は、マリア・テレジアと夫のフランツ一世が彫られています。小さな作品ですが、オーストリアの発展に尽力した夫妻の軌跡を感じる逸品です。
また、武具の展示も見事です。透明なケースに360度鑑賞できるよう展示されているので、材質や技術の進歩により機能性が洗練されていくのはもちろん、用途によるデザインの違いや紋様の変遷などに時代を感じることができるでしょう。どの武具を誰がどんな時に身につけたかはキャプションに記載されていますので肖像画を見る際に思い浮かべることもできますね。
展覧会会期は2020年1月26日まで。1月2日〜開館しています。
※詳細は国立西洋美術館公式サイトよりご確認ください。
その他
この一年を振り返りつつ、新たに迎える一年が穏やかで豊かな日々でありますように。
【出典 参考】
福田美術館 展覧会プレスリリース
国立西洋美術館 展覧会特設サイト