11月後半の連休…お出かけ先で冬の季語を見る
今、街を歩いて見つけられる身近な景色から「季語」をご紹介いたします。
木の葉が舞い散るようすを表わす季語とは?
「木の葉」自体が季語なのですが…散る時を知った木の葉は、はらはらと雨が降り注ぐように落葉となります。そのようすを表わした季語が「木の葉時雨(このはしぐれ)」です。
中でも鈴懸の木は、木も葉も大きいので、その存在感は何とも言えず、「木の葉時雨」の中に身を置くと息を呑むほどです。
鈴懸の木=プラタナス(学名)の意味と由来
また、日本語の鈴懸の木は、実の形が山伏の衣装についている、「篠懸(すずかけ)」という房に似ていることから、スズカケと呼ばれるようになったと言われています。古代ギリシャにおいても、日本においても、問答をする人に由来するのが面白いですね。
小春日和にはプラタナスの雨に打たれてみませんか
北海道から東北までは冬の寒さ、関東以南では「小春日(こはるび)」となりそうです。公園でのんびり…も良いですね。
東京・新宿御苑の並木は「鈴懸」発祥の地で、明治30年に種が輸入栽培され、全国へと広まりました。今では、静岡・浜松では市の木となり、北海道・旭川にある、国内最大規模の並木道は「ロマンティック街道」と呼ばれ親しまれているとか…寒さが募る前に、プラタナスの木の下で、木の葉時雨に包まれてみてはいかがでしょうか。
《参考サイト》
国民公園協会ホームページ・新宿御苑最新情報
旭川観光協会ホームページ
季節の花3300 プラタナス