二十四節気「夏至(げし)」太陽の恵みに感謝する日の過ごし方
そんな夏至にまつわる、古くから伝わる「日の出の迎え方」と「短い夜の過ごし方」についてお話しましょう。
この時期だけの神様からの贈りもの…
実は、夫婦岩の二つの岩間から御来光を拝められるのは、一年の中で5月から7月の間だけなのです。さらに、夏至の前後一週間ほどの間は、お天気に恵まれれば夫婦岩の間に遠く富士山を望み、その頂上から姿をあらわす御来光を拝むことができます。お正月に拝みたいところですが、残念ながら冬季は方角が違うためかないません。
まさに、天照大御神(太陽の神様)から夏至に合わせた贈りもののようだと思いませんか? その美しさに、毎年遠方からも多くの方が訪れると言われています。そして夏至の未明には日本ならではの「夏至祭(げしさい)」が…
「お浄め」と「夏至祭」に感じる祈りの時間
その二見浦の二見興玉神社では毎年「夏至祭」が執り行われています。夏至祭というと、北欧をはじめとしたヨーロッパの華やかなイメージが強いかもしれませんが、日本においては伊勢という「天照大御神=日の恵みの神様」のおひざ元で粛々(しゅくしゅく)と継承されているのです。その内容はいたってシンプル。
まだ夜も明けきらぬ3時半から白装束(しろしょうぞく)をまとい、禊(みそぎ)をおこない、浄めた(きよめた)体と心になります。その姿で、一年で一番エネルギー溢れる日の出を拝むのです。華美なものは一切ない、日本ならではの神事であり、祭事です。(詳細はリンク参照)
短い夜には静かな時間をすごしてみませんか
二見興玉神社の「夏至祭」:
https://www.kankomie.or.jp/event/detail_10237.html