“第一印象”は心構えで変えられる! 印象をよくする「3つのポイント」をお教えします
出会って数秒で決まる“第一印象”。よい印象を持ってもらうためには、事前の準備が大切です
そもそも第一印象は、出会ってどのくらいで決まるのでしょうか?
3秒、5秒、7秒、15秒……など、諸説あるようですが、数秒間の短い時間で決まるということは間違いなさそうです。
第一印象をよくする方法を身につけ、自信を持って新生活に臨みましょう。
第一印象をひもとく「メラビアンの法則」
話の内容と表情、声のトーンが一致すると相手に気持ちが伝わりやすい
これはアメリカの心理学者アルバート・メラビアンが「コミュニケーションの際、話している内容と、表情や声のトーンに矛盾があったとき、人はどんな受け止め方をするか?」ということを研究し、法則化したもの。
メラビアンが行った実験からは、人はコミュニケーションを取る際、視覚情報(Visual)から55% 、聴覚情報(Vocal)から38% 、言語情報(Vocal)から7%、という割合で影響を受けるという結論を導いています。
逆にこのことから、メラビアンは、話す内容と表情、声のトーンが一致すると相手により気持ちが伝わりやすいということを述べたにもかかわらず、この数字だけが一人歩きしてしまうことに……。
「見た目が一番重要」「話の内容よりも話し方のテクニックが重要」などと、あたかもコミュニケーション全般において適用されるというような解釈がなされており、いささか注意が必要です。
第一印象をよくする3つの“V”
赤い矢印部分の30cmが、第一印象を決める“フォーカルポイント”
では、3つの“V”を解説していきましょう。
◎視覚情報(Visual)…見た目・表情・しぐさ・視線等
特に、おでこから胸元までの30cmは“フォーカルポイント”と呼ばれ、第一印象を決める場所となります。
ですから、日頃からこの部分を意識して鏡の前に立つようにしましょう。
実際に人と会う前には、鏡を見ながら、“フォーカルポイント”部分の身だしなみを念入りに整えます。
また、目線を合わせることは信頼感につながります。
ただ、緊張して目線を合わせられない人は、相手の目の少し下、眉毛と鼻の下を結ぶ逆三角形の中に目線を向けましょう。
◎聴覚情報(Vocal)…声質・話す速さ・声の大きさ・口調等
相手にとって聴きやすいトーンを意識しましょう。
まずは、深呼吸をして呼吸を整え、ゆったりと会話するよう心がけます。
◎言語情報(Verbal)…言葉そのものの意味・話の内容等
初対面で行われる自己紹介。自己紹介は「短く印象的に」が鉄則ですが、相手の印象に残る話は、事前に準備をしておかないとできないものです。
自分がどう思われたいのかを考え練習して臨むのと、やっつけで終わらせてしまうのとでは、印象が全然違うはずです。
たかが自己紹介ですが、その後の会話をスムーズに進めるきっかけともなりますので、ぜひ準備をして臨んでみてください。
── “第一印象”の影響は大きく、そのイメージはなかなか変えられないともいわれています。
だからこそ、準備をして臨むことが大切なのです。