アスパラが生長すると、こんなモシャモシャになるとは!!
このモシャモシャがアスパラ…?
(正式名称は「アスパラガス」ですが、ここでは「アスパラ」と省略してお伝えします)
これがアスパラの生長した姿。残した芽を生長させ根に栄養をためる
栄養をためていま~す
収穫が終わると地下茎はそのまま越冬させて、次の年の春にまた生えてくる新しい芽を収穫して食べます。
アスパラが毎年元気に芽を出すためには、冬を越すとき、根に栄養分を蓄えていなければなりません。そのため、春に生える芽をすべて刈り取らず、ある程度の数を残して生長させておきます。
夏になると、地面に残ったアスパラは枝が伸び、葉が増え、背丈が1.5mほどになります。この姿が“本来の”アスパラの姿です。収穫されなかったアスパラはモシャモシャに大きくなって、強い日差しを浴びながら光合成し、根に充分な栄養をためこみます。こうやって栄養分をたくわえることによって、次の年のアスパラもまた太くておいしくなるのです。
苗を植えたら2~3年で収穫開始。同じ株で10年は採れる
私たちが食べるのは、出始めたばかりのアスパラの茎
春になるとニョキニョキと生えてくるアスパラ。出た芽はすべて食べてしまいたいところですが、そこはじっと我慢して、次の年のために何本かは残しておきます。残った芽は夏の間、モシャモシャに生長し、晩秋には枯れてしまいます。8割がた枯れたところで根元近くから刈り取り、追肥して越冬させます。こうしてアスパラは根に栄養をためて、来春また元気な芽を出すのです。
伸びたら倒れないようにヒモをはる
大きな畑の場合は、支柱を何本も立ててヒモをはって倒れないようにしますが、家庭菜園の場合は、ひとつの株の四隅に支柱を立てヒモをはります。アスパラが伸びたら、背丈に合わせて、ヒモを2段、3段にはっていくといいでしょう。こうして倒れないようにしておき、晩秋に枯れたら刈り取ります。
アスパラは北海道のように昼と夜の寒暖差があると、より甘くおいしくなるといわれています。北海道では、採れたてのアスパラを道外の人たちにも食べてもらおうと、産地から直送してもらう「アスパラギフト」という“システム”があり、毎年、早くから予約を受け付けています。5月も中旬。いよいよ露地もののアスパラの季節になりました。今年もおいしくいただきたいですね。
今年もおいしいアスパラが採れました
やまむファーム「アスパラガスの栽培方法・育て方のコツ」
農研機構「農業技術事典」アスパラガス
サカタのタネ「園芸通信」アスパラガスの育て方・栽培方法
『からだにおいしい野菜の便利帳』高橋書店
『もっとからだにおいしい野菜の便利帳』高橋書店