春の日差しには猫が似合う。猫の座り方、呼び名いろいろ
前足をたたんで「香箱(こうばこ)座り」。4本の足を全部収納
きれいな長方形。「パンの塊」ともよばれます
猫が両前足をたたんで胸の下にしまい、4本の足をすべて収納して座っている姿が、このこじんまりした美しい香箱に似ていることから、香箱座りとよばれるようになりました。
冬によく、日差しがあたるところで香箱座りをしている猫を見かけることがありますが、暑いときよりも、寒いときにこのポーズをすることが多いようです。
英語では、この長方形の形がパンの塊に似ていることから、「cat」+「loaf」で「catloaf」とよばれています。
前足を伸ばして「スフィンクス座り」。犬の「ふせ」と同じ
スフィンクスだぞ~
猫が両方の前足を前に突き出し、後ろ足をたたんで体の下にしまいこむ座り方が、エジプトのスフィンクスの座り方に似ていることから、写真のような猫の座り方は「スフィンクス座り」とよばれるようになりました。
スフィンクス座りは犬の「ふせ」と同じようなポーズです。犬と猫をいっしょに飼っていると、2匹で仲よく並んで前足を出して座っている姿などもたまに見られますね。
背筋を伸ばして「エジプト座り」。猫の女神のような座り方
前足をそろえてお行儀よく座ります
犬の「おすわり」と同じような座り方ですが、前足の置き方が少し違います。犬の場合は右前足と左前足の間に隙間があることが多いですが、猫の場合は両方の前足をぴったりとくっつけて座ります。
エジプト座りの応用で、「しっぽ巻き座り」というのもあります。写真の猫はしっぽをまっすぐに伸ばしていますが、しっぽ巻き座りはエジプト座りをしてからしっぽを体に巻きつけて座ります。日差しが春めくとはいえ、お尻が寒いときはしっぽを巻きつけた座り方のほうが温かいのかもしれませんね。
おなか丸出し「スコ座り」。おじさん座りともいわれる
人が入っているわけではありません
背中を丸めて後ろ足を伸ばし、お腹を丸出しにして座る姿がまるでオジサン(ごめんんさい!)のようなので、おじさん座りなどといわれることもあります。
たまに小型犬などもソファでスコ座りをすることもありますが、背骨の柔らかさの違いなのでしょうか、このポーズをする犬はあまりいないように思います。
2月も下旬になり、各地で花の便りが聞かれるようになりました。明るい春の日差しの下で、猫がウトウトとくつろいでいるのを見かけると、ほっこりした気持ちになりますね。
いい匂いだにゃ~