北海道は「観楓会」の季節!! 紅葉を見る会、でも本当はただの宴会⁉
札幌中心から近い定山渓温泉街は観楓会の定番
「紅葉狩り」とまったく違う。「観楓会」という名の温泉一泊旅行
ところが、「観楓会」とよばれる催しは、他の府県ではあまり見られません。晩秋、北海道だけで行われています。字面だけ見ると観楓会の定義は、春のお花見のように、紅葉を見ながらの秋の宴会…、となりそうですが、実際は赤く色づいた木々の下で宴会が行われるわけではなく、紅葉の名所などに一泊して宴会を楽しむという、ただの温泉一泊旅行のことを指します。
家族や親戚で行くというよりは、職場単位で行われることが多く、近場で気軽に行ける社員旅行というニュアンスです。したがって、実際に紅葉狩りをするのではなく、宴会と温泉がメインとなります。
北海道以外の人にとってはあまりなじみがないと思われる観楓会。「かんぷうかい」という言葉を耳だけで聞くと、「寒風会?」「寒そうな会だ…」と思ってしまう人も多いといいます。
札幌だと定山渓、旭川だと層雲峡が定番
宴会もいいけど、紅葉もちゃんと見てね
しかし、北海道で行われる観楓会は職場単位で行われる場合が多く、会社が終わってから夜に宴会、そして温泉に一泊する、というパターンもあるので、オフィスから近い場所で行われます。札幌だと南区の定山渓温泉、旭川だと上川町の層雲峡温泉が定番です。
最近は、ススキノで「観楓会」という名の飲み会も
さあ、観楓会をするぞ~(ススキノだけど)
11月上旬、観楓会のころの北海道は、ストーブが必須となる季節に突入します。北海道の大自然で紅葉狩りをする予定のある方は、あたたかい服装でお出かけください。そして観楓会の季節が終わるころになると、紅葉のシーズンも終わり、北海道は本格的な冬へと向かいます。