そろそろ雪どけ。ジャブジャブの道路、屋根からの落雪。雪の後始末が始まる…
今年の低温と大雪で、北国の道路はまだまだカチカチに凍りついたままです。また、屋根の雪は硬くて分厚い氷となり、庇から雪庇が大きくはみ出しています。これから春に向かう雪解けの季節。雪の後始末がスムーズに進むコツは、解けた雪が流れる水路を確保することです。
道路のジャブジャブは排水溝を開けて流すのがコツ!! ツルハシで氷を割ろう
ジャブジャブの水を流すためにツルハシで排水溝を開ける
北海道などの北国は気温が低いので、道路に積もった雪がカチカチの氷と化してしまいます。また、道路脇には除雪された雪がうず高く積もっています。カチカチの氷と高い雪山。これらによって排水溝がふさがれているので、解けた雪が流れる場を失い、道路がジャブジャブの湖となってしまうのです。
雪解けが始まったら、まずは排水溝を探し出し、解けた雪が流れゆく水路を確保するのが先決です。そこで活躍するのがツルハシです。雪が積もらない地方の方にとっては、なぜ自宅にツルハシが?、と思われるかもしれませんが、北海道では氷割りのためだけにツルハシを持っている家も多く、毎年春先になると、道のあちこちで、カツンカツンと氷を割る音が聞こえてきます。
ツルハシで排水溝を開けたら、次は轍にたまった水を流します。轍にツルハシで切れ目を入れて水路を作ると、轍から泥水がどんどん流れ出て、さらにジャブジャブが解消されます。このように、各家庭が力を合わせて道路のジャブジャブを解消するのが「北国の春」です。
屋根に凍りついていた雪が一気に落ちてくる!! 落雪に要注意
雪解けの季節は上も見て歩かなければ。
屋根の雪と氷はかなり重いので、それが頭の上に落ちてきたら大変です。この季節は泥はねで足元を気にしつつも、屋根からの落雪で上の方も気にして歩かなければなりません。
また、屋根の雪と氷が一般道に落ちてきたら、それを道路の端に除けなければならないのですが、これが重いのなんの…。大きな氷の塊は手で持たないと持ち上がりません。
このように、春先の屋根からの落雪は、屋根の下を歩く人にとっても、家の持ち主にとっても気をつけなければなりません。
雪が重くなる早春は除雪も一苦労。腰を入れてザクザクとかきとる
春先の重たい雪をかくときは、グッと腰を入れて。
ただ、重い雪は腰を痛めがちです。春先の雪かきは特に足腰に注意をして取り掛かりましょう。
いつもなら3月になると、そろそろ雪解けの季節だなあ…と思うものですが、今年の冬は低温と大雪に見舞われ、北海道では春の兆しがほとんど見られません。大きな通りはかろうじて除雪されていますが、道路脇の雪はまだまだうず高く積もり、一歩路地に入ると道路はツルツルのアイスバーンのままです。とはいえ、春は必ず訪れます。これから始まる雪解けに備え、少し気温が高くなった時は、とりあえず排水溝を開けて準備をしておきたいものです。
屋根の雪下ろし、気をつけて。