知床横断道路がそろそろ閉鎖。北国の冬じたくが始まる季節になりました

知床半島は世界自然遺産。知床峠からは羅臼岳や国後も見える
10月23日から夜間の通行を規制。11月6日から全面通行止め

春まで通れません
10月下旬になると、北海道では雪が降る日もあります。また、この時期になると、昼間は道路が乾いていても、夜は霜などによって道路がブラックアイスバーンでツルツルになる恐れがあります。観光客が多い道路なので、滑る道には不慣れなドライバーも多いため、10月下旬から夜間だけ通行止めになります。今年は10月23日(月曜日)から、夜間(17:00~翌朝9:00)は通ることはできません。
さらに、本格的に冬のシーズンになる11月になると、翌春まで全面通行止めになります。今年は、11月6日(月曜日)17:00から、来年4月下旬までの約5カ月半の間は通ることができません。
もし、ウトロから斜里、斜里からウトロに用事がある時は、遠回りして、半島のつけ根を通らなくてはなりません。
北海道に桜が咲くGW頃から全面開通。除雪はまるで「土木工事」!?
はじめに雪原に入るときは、どこが道路だか見当もつきません。そこで、雪が積もる前に道路のフチに立てておいた矢羽根が重要な目印になります。地面から数mの高さにあるはずの矢羽根が、雪の上にチョコンと顔を出しているのを見れば、その積雪の深さが想像できます。
そして、無事に開通した道路では毎年、高さ4mの雪の壁に挟まれた道路を歩く「知床雪壁ウォーク」が行われ、10kmのコースを歩いて通ることができます。
〈参考:釧路開発建設部、北海道根室振興局〉
〈参考:北の交差点vol.14,2003,「知床横断道路の除雪作業は、除雪というより土木工事です」〉
北海道では雪虫が飛び、車のタイヤを冬用に履き替える時期がきました。北国の冬は突然やってきます。朝起きると、雪で一面が真っ白に。そして、その雪が春まで残る、いわゆる「根雪」になるのです。まるで、「はい、今日から冬っ!!」というふうに宣言されるがごとく、冬が始まります。
知床の横断道路は来春まで約半年もの間、閉鎖されます。紅葉もそろそろ終わり、北国の長い冬が始まろうとしています。