大人女子におススメのアロマ、「フランキンセンス」。神聖な香りで乾燥肌や呼吸器のケアに。
キリストが選んだフランキンセンス。ミイラの防腐剤としても使われ、儀式のときに炊かれた神聖な精油。
フランキンセンスの樹脂。
フランキンセンスには、とても古い歴史があります。旧約聖書によると、キリストが誕生したとき、東方の賢者が3人やってきて、それぞれ貢ぎ物を持ってきました。ミルラと黄金、そしてフランキンセンスの3種類です。
ミルラはフランキンセンス同様、カンラン科の植物からとれる樹脂で、和名は没薬。ミイラの防腐剤としても使われました。「偉大な医師の証」で、清らかな肉体の象徴です。
黄金は、「偉大な商人の証」で、神への愛を象徴します。
そして、フランキンセンスは「偉大な預言者の証」で、神への礼拝を意味します。
この3つの貢ぎ物のうち、キリストが選んだのはフランキンセンスだったと言われています。
古代エジプト時代より、祈りや祝福の儀式のときに炊かれたり、スキンケアの材料としても使われていました。日本ではあまりなじみのないタイプの香りですが、中東などでは何千年も前から使われている、神聖な香りの精油です。
乾燥肌・老化肌に抜群の効果。大人女子の “アンチエイジング” に !!
そんなフランキンセンスは、しわが目立つ老化した肌や、乾燥した肌などに効果を発揮します。お風呂あがりに、全身の水分が乾ききる前に、フランキンセンス配合のオイルでケアしましょう。また、水仕事のあとはオイルを手に塗ったり、髪がぱさつくときは毛先に軽くもみこんで、乾燥を防ぎましょう。
【オイルのレシピ】
•キャリアオイル…10ml
(ホホバ油やグレープシード油など)
•フランキンセンス…4滴
(このうち2滴をネロリやゼラニウムにしてもOK)
アロマ上級者は、グリセリンやはちみつを配合したみつろうクリームにフランキンセンスを加えて、乾燥から肌を守りましょう。
つらい “せき” など、呼吸器系のトラブルには、香りを深く吸い込んで。
せきが止まらなくなったり、せきが出そうなときは、すぐにフランキンセンスの香りをかぎましょう。応急処置としては、精油のボトルからそのまま香りをかいだり、ハンカチに1、2滴たらしてすばやくかいだりします。そして深呼吸。肺の奥までフランキンセンスの成分が届くように、ゆっくりと呼吸します。
夜、寝るときは、香りを拡散するディフューザーで芳香浴するのも効果的です(タイマーで2~3時間で止まるようにしましょう)。ディフューザーがないときは、マグカップにお湯をはり、そこにフランキンセンスを2~3滴落とします。マスクに1滴たらし、マスクをつけて寝るのもいいでしょう。
また、吸入する方法もあります。洗面器にお湯をはってフランキンセンスを2~3滴たらし、洗面器に顔を近づけて、頭からすっぽりバスタオルをかぶります。目は閉じて、湯気を吸うように、深くゆっくりと呼吸します(湯気にむせないように気をつけてください)。お風呂に1~2滴たらして温まるのもいいでしょう。
つらいせき以外にも、気管支が痰でゼロゼロするときや、のどが痛いときにも効果的です。
フランキンセンスには呼吸をゆっくりさせる働きがあるので、古くから、瞑想や儀式に使われていました。この効能が、つらいせきを楽にするのです。
落ち着いた香りで “瞑想”。心の不安を取り除き、深い思考へといざなう。
ディフューザーを使う。
呼吸をゆっくりにさせるので、平和な気持ちになるリラックス効果がある一方で、心を慰め、気持ちを高揚させる面もあります。鎮静と高揚。心を鎮静させながら、ゆっくりと強壮するというバランスのとれた効能で、自分を取り戻したいときに使いたい精油です。
フランキンセンスの香りは、ウッディーであり、スパイシーであり、ほのかに柑橘系を感じます。神聖な儀式を思わせるようなその香りは、紀元前からずっと使われていたとは驚きです。お正月があっという間に過ぎ、気がつけば慌ただしい日々を過ごしている大人女子も多いのでは。心も肌もカサカサしているときは、ぜひフランキンセンスを使って、自分を取り戻してください。