10月9・10日、紅葉が見ごろの阿寒で 「まりも祭り」。まりもを大切にするアイヌの人々の伝統儀式。

秋の阿寒湖。遊覧船に乗れば、チュウルイ島の「まりも展示観察センター」で大きなマリモを観察できる。
まりもを守るためのお祭り。アイヌの人々による、厳粛な雰囲気の中で。

阿寒湖畔温泉街の「アイヌコタン」。アイヌ料理の店や民芸店が並ぶ。
「まりも祭り」は、阿寒湖で育つまりもに感謝するお祭りです。西の雪まつり(札幌)、東の「まりも祭り」とも呼ばれ、数あるお祭りの中でも、個性的で北海道らしいお祭りと言われています。
美しい紅葉が見ごろの阿寒湖。そんな神秘的な湖で、アイヌ民族の人々の伝統的な儀式や舞踊が見られる「まりも祭り」。北海道の奥深さを改めて感じさせられます。
夜は幻想的な 「タイマツ行進」。アイヌ民族の儀式や舞踊が見もの。
9日は13時から、地元の人などによる「まりも踊り行進」が行われます。
19時30分、暗くなると、「まりもを迎える儀式」が始まります。アイヌの伝統衣装を身につけた代表がまりもを携え、湖から丸木舟に乗って登場し、エカシ(長老)の手にまりもが渡されます。
19時45分からは「タイマツ行進」。迎えたまりもをアイヌコタンへ運ぶため、タイマツを灯しながら大勢で練り歩きます。アイヌの人々をはじめ、大勢の人たちがタイマツとともに温泉街を行進する光景は、なんとも幻想的です。
20時15分、まりもがアイヌコタンに到着すると、各地から来たアイヌの人々が、それぞれの民族に伝わる踊りや舞踊を披露。まりもに感謝の気持ちを込めて踊りの競演が繰り広げられます。
10日はまりもを湖に送るため、湖の岸まで「まりも行列」が練り歩きます。11時30分から「まりもを送る儀式」が始まると、アイヌの人々がカムイノミ(神への祈り)を行ってから、丸木舟に乗り、まりもを湖に返します。
10日の 「まりも観察会」 では、船の上からまりもの生育地を見ることができる !!

マリモたち…
阿寒湖の中でも特にチュウルイ湾付近は、丸くて大きなまりもが数多く群生している場所です。まりもは特別天然記念物に指定されていることもあり、自生しているまりもを見ることは、特別な許可がなければできません。観光遊覧船と違った船でチュウルイ湾付近に行き、自生するまりもを見ることができるのは、貴重なチャンスです。
〈参考サイト:阿寒観光協会「阿寒湖観光ナビ」〉
紅葉が見ごろを迎えている阿寒湖。遊覧船の運航は11月末まで。冬になると、氷ついた湖の上で「氷上フェスティバル」が始まります。北海道で最も大きなアイヌ民族のコタン(集落)、「アイヌコタン」がある阿寒湖温泉では、「まりも祭り」の準備に活気づいています。紅葉が美しい阿寒湖で、アイヌ民族の伝統的な儀式に触れてみませんか。
※まりもの生態については、tenki.サプリ3月29日:「3月29日は“マリモの日”。丸くて大きいマリモの群生は世界で阿寒湖だけ!!」をご覧ください(以下の“合わせてチェックしたい”からどうぞ)。なぜ阿寒湖のまりもが世界一と呼ばれるのか、そのワケがわかります。