さあ ! 家庭菜園の季節。自分で野菜を育てると、いいことがいっぱい !!
採れたての野菜は新鮮!! 育っていくものと触れ合うことでセラピー効果も。
化学農薬を使わずに育てて、もぎたてをガブリとかじる醍醐味 !!
農家の広い畑と違って家庭菜園はそんなに広くないので、日々、目が行き届きます。葉の色が変だとか、形がおかしいなど、健康でない部分を見つけたらすぐに除去し、それ以上広がらないようにする習慣をつけておけば、極力、化学農薬を使わずに育てることができます。安心な野菜を食べられることこそ、家庭菜園の魅力です。
ちょうどおいしそうに熟したトマトをもぎとり、サッとほこりを払って、その場でガブリと食べられるのは、家庭菜園ならではの醍醐味ですね。
300円の苗で、ひと夏分の野菜。お弁当のすき間にも大活躍 !!
また、食卓のおかずが1品足りないときは、ちょっと庭に行って、キュウリやトマト、大葉やバジルなどを採ってきます。サッと洗って切ってお皿に並べるだけで、立派なおかずが1品増えます。また、お弁当を詰めているとき、「ちょっとすき間が空いてしまったなあ」と思ったら、庭に行ってミニトマトを採ってくれば、すぐにすき間を埋めることができます。家庭菜園は、朝の忙しいときにも、とても重宝します。
育っていくのを「ながめる」のが楽しい。忙しい仕事から離れ、無心で土と触れ合う
土の上に立ち、日光を浴び、自然の風に当たり、鳥の声を聴きながら、植物が育っていくのをながめるのは、楽しくもあり、喜びでもあります。
庭がなくてもベランダにプランターを置けば、窓ごしにいつも緑をながめることができます。収穫間近になって、緑の中にミニトマトの赤い色が混じってくると、思わず「にんまり顔」になり、その赤い実がいとおしくさえ思えてきます。そして、食べてみたらそれがおいしければ、なおうれしいものです。
仕事でパソコンとにらめっこする日々、接客でいろいろな人と対話する日々、長距離の運転でほとんど歩かない日々…。植物と向き合っていると、そんな日々を一瞬でも忘れることができます。無心になって、ただひたすら、「おいしくなれ~」と思いながら、土を耕し、種を撒き、支柱を立て、雑草をとり、水をやる。手入れをすればするほど、答えが返ってきます。
最近は、介護予防や認知症の予防に、ガーデニングセラピーやファームセラピーを取り入れている施設もあるそうです。
天候に一喜一憂し、うまくいってもいかなくても楽しい、それが家庭菜園
まず、日々のお天気が気になります。梅雨に雨が多すぎると根ぐされしたり、逆に雨が少なすぎても土がカラカラに乾いたりしてしまいます。気温が高すぎても低すぎても、うまくいきません。台風などで強い風が吹くと、支柱が倒れたり、せっかくの実が落ちたりしてしまいます。
そして、一番大変なのは草とりです。雑草が毎日毎日生えてくるので、家庭菜園はとにかく雑草との“戦い”です。30℃を超える真夏の炎天下で草とりをするのは、とてもつらい作業です。また、病気が発生して葉が枯れたり、せっかく育った葉が虫に食われたりすることもあり、すべてがうまくいくとは限りません。
野菜を育てていると、天候や環境によって、うまく育つものもあれば、育たないものもあります。しかし、それらすべてを含めて楽しいと思えるのが、家庭菜園の魅力です。
動物を育てるのは大変ですが、植物は比較的楽なので、あまり気構えなくても家庭菜園を楽しむことができます。そんなにまめに草取りをしなくても、けっこうズボラな育て方で、それなりに収穫できるものです。庭で野菜を作ったことがない人は、今年こそ家庭菜園に挑戦してみてはいかがでしょうか。また、何年も続けているベテランの方は、今年は新しい品種にトライしてみてはいかがでしょう。
天候に一喜一憂する家庭菜園ですが、今年の天候は野菜たちにとってどうなるのか、とても気になるところです。