「あの形」の雪、見たことある?~雪の結晶の形を決めるもの~
綺麗な雪の結晶(節子と大雪より)
「それ、実際に見たことありますか?」
実際に降っている雪の結晶ってどんな形なのか、なぜその形なのか、日本気象協会製作のアニメーション『節子(せつこ)と大雪』の映像を使いながら、ご紹介します。
あの雪の結晶、見たことある?
大人になった今もその疑問は解決されないまま。周りの人に聞いてみても、見たことある人は少数派のようです。星状の雪が象徴的だと思われているのに、実際に見たことある人が少ないのはなぜなのでしょう?
結晶の形は気温と湿度で決まる
たくさんの雪の種類に節子も感動(節子と大雪より)
その結晶の形は、作られる環境によって決まることがわかっています。つまり、雪が作られる上空の気温・湿度が、結晶の形を決めているのです。気温によって、角板状になるか角柱状になるかがかわります。湿度によって、結晶の複雑さ(樹枝などの飾りの多さ)がかわります。
このことを発見したのは、物理学者の中谷宇吉郎博士です。博士は、随筆家でもあり、「雪は天から送られた手紙」という言葉を残しています。
名古屋で「あの形」が見られなかった理由
南岸低気圧について解説する平松さん(節子と大雪より)
これからの冬、もしあなたの地域で雪が降ったら、そっと雪を腕にのせてじっくりと見てみませんか?雪の結晶の形が、上空の様子をいろいろ教えてくれるはずです。雪の観察には、黒や紺などでけばけばした生地のコートが、雪が溶けにくく見えやすいためオススメです。
雪のでき方や雪が日本に降るメカニズムについて、日本気象協会のオリジナルアニメーション『節子と大雪』の中でも解説しています。お子さんや外国人の方を対象にした本アニメーションの上映会が、11/28(土)に埼玉県川口市で開催されます。「星の形の雪って本当に降っているの?」そうお子さんに聞かれて困ったことのあるお父さん、お母さん。
節子と一緒に、雪にまつわる「なぜ?」について学んでみませんか?