日本で生まれたホワイトデー。その誕生にまつわるエピソードとは?
約40年前に誕生した「マシュマロデー」が、「ホワイトデー」の起源という説も
バレンタインデーにチョコレートをもらった男性が、そのお返しとして、キャンディーやマシュマロなどのスイーツを女性へ贈るアンサーデーとしてすっかり定着しました。
実はこのホワイトデーが誕生した背景には、「贈り物にはお返しを」という日本人独自の文化・習慣とともに、お菓子業界や老舗菓子店が大きくかかわっているようです。
ホワイトデーの誕生にまつわるアレコレを探ってみました。
1970年代から広まり始めた「バレンタインのお返し」習慣
その発祥や元祖については諸説ありますが、1973年に「不二家」とマシュマロメーカーの「エイワ」が協賛し、バレンタインのお返しにキャンディーやマシュマロを贈る「メルシーバレンタイン」キャンペーンを行ったという新聞記事が残っているそうです。
その後、若い世代の間で広まり始めた「バレンタインデーのお返し」の風潮を受け、全国飴菓子工業協同組合が1980年からホワイトデーをスタート。「バレンタイン司教の殉教から1カ月後、その男女はあらためて永遠の愛を誓い合った」という伝説に由来し、3月14日を「キャンディーを贈る日」としました。
福岡銘菓「鶴乃子」で知られる老舗菓子舗が発祥という説も
―― 約40年前、「男性からバレンタインデーのお返しがないのは不公平。せめてマシュマロでも……」という記事を女性雑誌で見た社長が、マシュマロを使った自社の看板商品「鶴乃子」をヒントに新しいお菓子を考案。「もらったチョコレートを、僕の優しさ(マシュマロ)で包んでお返しするよ」という思いを込めて、男性から女性へ贈り物をする「マシュマロデー」のコンセプトを福岡の百貨店へ提案。そこから、マシュマロデーはホワイトデーの名で全国に広まった ――とあります。
ちょっとロマンチックなお話ですよね。
※参考 石村萬盛堂HP http://www.ishimura.co.jp
やはり女性にとってはうれしい記念日
最近は、バレンタインに贈ったプレゼントの「倍返し」を期待している女性も多いようですので、この際、男性の皆さんもドーンと奮発してみてはいかがですか(笑)。
※参考/全国飴菓子工業協同組合HP