サンクスギビングデーは日本のお正月に似ている? つかみあいになるほど熱いブラックフライデーとは?
感謝祭は家族で集まり、七面鳥の丸焼きをいただきます
アメリカ人が大切にしている伝統的行事で、離れている家族が集まって過ごし、一緒に食事をします。
感謝祭翌日の金曜は祝日になる企業も多く、週末と合わせて4連休になるところも!
キーワードはターキー、そしてブラックフライデー!
いったいどんな行事なのか、ご紹介します。
全米の交通網は大混雑!
感謝祭シーズンになると、故郷や実家に帰ろうとする人々で全米の空港・駅・高速道路などは大混雑! 混雑のピークは感謝祭前後で、この時期は学校や会社も一斉にお休みに入ります(州によって異なる)。さらに、感謝祭当日の木曜日はショップやレストランも閉店になることが多いので、旅行に行く場合はご注意を。
大移動&家族での食事となると、中国で言えば旧正月、日本ではお盆やお正月とよく似ています。感謝祭を描いた映画(「ユー・ガット・メール」、「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」など)も多いのでぜひチェックしてみて!
感謝祭は七面鳥の受難の日?
有名なメイシーズのパレード(ニューヨーク)
「ターキー・デー(Turkey Day)」という別名があるほどで、野菜・パンなどの角切りを詰めてオーブンで焼き上げた「七面鳥の丸焼き」がメイン料理。マッシュポテトとグレービーソースを添えて、クランベリーソースでいただくのが一般的です。デザートにはアップルパイやパンプキンパイが出され、人気のフットボールやパレードの中継をテレビで見ながら、家族や親戚たちと語らい食事を楽しみます。
やむを得ずひとりで過ごす場合でも、感謝祭にはターキーを食べるのだとか。単身赴任中のお父さんが一人でお雑煮やおせち料理を食べる雰囲気、でしょうか。
こうして全米で食べられる七面鳥は莫大な数ですが、中には食べられずに済むラッキーな七面鳥が毎年2羽誕生します。
感謝祭前日、ホワイトハウスで行われるのが「Turkey Pardon」と呼ばれる恒例行事。感謝祭で食卓に上る七面鳥に感謝と罪滅ぼしを表すもので、大統領に恩赦を与えられた七面鳥は、その後食べられる心配もなくバージニア州の農場で幸せに暮らします。
ブラックフライデーとは
当日はデパートやショッピングモールなどが早朝からオープン。開店を待つ人で長い行列ができます。キャンプをして待つ人もいますが、最近では夜中にお店を開けるところも増えてきました。このセールでお店の経営が一気に黒字化するので「ブラックフライデー」という名がついたのだそう。
クリスマスプレゼントをおトクにゲットしようと、お待ちかねの人々はドアが開いた瞬間、猛ダッシュ! 目当ての商品を巡る乱闘が勃発、怪我人が発生するなど、近年ちょっとした騒動が巻き起こっているようです。
夜遅くまで営業しているので、買い物好きには見逃せない一日ですが、この日に働く従業員に家族との時間を与えたいと休業宣言する小売店も出てきました。
全米ではこのブラックフライデーを境に、クリスマスに向けたセールが一斉にスタート、年末モードに突入します。
さらに、ブラックフライデーの翌月曜日は「サイバーマンデー」と呼ばれるオンラインセールの日。目玉商品は限定数のため、売り切れる前に手に入れようと新聞やネットでの事前チェックが欠かせません。アップルストアもこの日だけは割引をするので狙い目です!
華やかで穏やかな季節、クリスマスへ
クリスマスプレゼントはツリーの下に置くのがお約束
最近の日本ではハロウィーンの10月31日を過ぎた途端に、早くもクリスマスソングが流されていますが、アメリカでは実りの秋の11月に、家族の絆を再認識する感謝祭が行われているのです。
日本でも形式だけではなく、本来の意味を理解したイベントが根付くことを期待したいですね。