冬の部屋干しで洗濯物を速く確実に乾かすためのエアコン活用術
室内は屋外に比べて日が差しにくく、風も通りにくいため、洗濯物を乾かすまでに時間がかかってしまいがちです。そんな冬の部屋干しの悩みは、エアコンを使って上手に解消しましょう。
今回は、冬の洗濯物をエアコンで効率よく乾かす方法や、部屋干しをおすすめする理由、気になる電気代などについて解説します。
[注1]Electrolux:乾きにくい冬!洗濯物はどう干してる?
冬の部屋干しにはエアコンを活用するのがポイント!洗濯物を早く乾かすためのエアコン活用術

部屋干し臭は湿気によって増殖する雑菌が原因なので、洗濯物を早く乾かすことができれば、部屋干しの悩みを一挙に解決できます。そこで活躍するのが、エアコンの暖房機能です。エアコンを上手に活用すれば、部屋干しした洗濯物を短時間でスピーディに乾かすことができます。
ここでは、エアコンの暖房機能で冬の部屋干しの効率をアップする方法を4つご紹介します。
■1. 扇風機・サーキュレーターを併用する
冬は窓を閉め切ることが多く、風通しが悪いためエアコンの温風が均等に行き渡りません。扇風機やサーキュレーターを使用して空気循環をよくすれば、エアコンの温風が室内全体に行き渡り、効率よく洗濯物を乾かすことができます。
エアコンのなかには除湿機能がついているものもありますが、大気中の水分を屋外に排出するには、室内から取り込んだ空気を一度冷やす必要があるため、室温が低下してしまいます。洗濯物を乾かすには、ある程度の室温も必要ですので、エアコンの除湿機能よりも扇風機やサーキュレーターを併用するのがおすすめです。
なお、扇風機やサーキュレーターを使うときは、湿気が溜まりやすい洗濯物の下部に向けて風を当てると効果的です。
■2. 定期的に換気をする
エアコンの除湿機能を使わない場合、洗濯物から出た水分によって空気中の湿度が徐々に高くなります。湿度が高い状態だと洗濯物の乾きが悪くなりますので、定期的に換気をして、水分を含んだ空気を外に出しましょう。
■3. 洗濯物同士は適度な間隔を空ける
洗濯物をぎゅうぎゅうにつめて干すと風通しが悪くなり、空気の循環率が低下してしまいます。洗濯物同士の間隔はこぶしひとつぶん程度空け、風が通りやすい状態を作りましょう。
■4. 薄手のものと厚手のものを交互に干す
洗濯物は生地が厚いものほど乾かすのに時間がかかるため、厚手のものを並べて干すと湿度が高くなってしまいます。厚手の洗濯物の間には、薄手で乾きやすいものを干し、湿気がこもらないよう工夫しましょう。
[注2]J-STAGE:日常生活における洗濯医療の部屋干し臭とその抑制[pdf]
冬の洗濯物は外干しより部屋干しすることをおすすめする理由

■1. 生乾きを防げる
空気中に含まれる水蒸気量を示す飽和水蒸気量は、気温と比例関係にあります。気温が低い冬は、空気が取り込める水蒸気の量も減少するため、洗濯物を外に干してもなかなか乾きません。エアコンが効いた室内なら、外よりも飽和水蒸気量が多くなるため、洗濯物をしっかり乾かすことができます。
■2. 空気の乾燥対策になる
空気が乾きやすい冬場は、加湿器などで湿度を調整し、適度なうるおいを保つことが大切です。部屋干しをすれば、洗濯物から水分が蒸発するので、加湿器を使用しなくてもある程度空気をうるおしてくれます。
エアコンの暖房機能を使った場合の電気代はどのくらい?

1時間あたりのエアコンの電気代=消費電力(kW)×1kWhあたりの電気料金
1kWあたりの電気料金は、電力会社ごとに定められていますが、ここでは仮に25円/1kWhとします。1kW=1000Wですので、消費電力700Wのエアコンを使った場合の1時間あたりの電気代は、0.7kW×25円=17.5円となります。
エアコンの暖房機能を使って5時間かけて部屋干しした場合は、1日あたりの電気代は87.5円、1ヵ月毎日行った場合は2,625円です。1ヵ月単位で見ると意外と電気代がかかりますが、リビングなど、もともと人のいる場所で部屋干しすれば、洗濯のためだけにエアコンをつけずに済みます。また、干し方などを工夫すれば短時間で乾かすこともできるため、節約につながるでしょう。
寒い冬場はエアコンの暖房機能を使って上手に洗濯物を乾かそう
洗濯物を外干しするか部屋干しするか悩んだときは、日本気象協会が運営する天気予報専門メディア「tenki.jp」の洗濯指数で、洗濯物の乾きやすさをチェックしてみましょう。その日の天気や気温などから、洗濯物の乾きやすさを「よく乾く」「部屋干し推奨」といったわかりやすい言葉で表しています。
洗濯前にチェックする習慣をつければ、洗濯物の生乾き防止に役立ちます。洗濯指数は当日を含め、10日間にわたって掲載されていますので、日々の洗濯計画に活用してみてはいかがでしょうか。