高速道路を走るときの注意点6つをわかりやすく解説
今回は、高速道路を走るときに注意すべき場所や、注意するポイントについて解説します。
高速道路を走るときに注意すべき場所
■分岐地点
高速道路では、走行している車線がそのまま分岐する場合があります。本当は直進したいのに、走行している車線が左方向へ分岐してしまう場合、分岐する前に車線を変更しなければなりません。
分岐に差し掛かる直前にあわてて車線変更しようとすると、後続車と接触してしまう可能性が高くなるので要注意です。車線が分岐する際は、手前に案内標識が掲示されていますので、標識を見落とさないようにしましょう。
■合流地点
ICやSA、PAなどから本線に合流する地点は、最も事故が起こりやすい場所と言われています。本線の一番左側の車線を走っているときは、左方向からの合流車に気をつけながら運転しましょう。
合流地点に差し掛かる前に、追い越し車線やひとつ隣の右車線に移動しておくのもひとつの方法です。逆に自車が合流する場合は、どの車の後ろに入るか目標を定めてから、加速車線を使って本線を走る車と同じくらいのスピードを出します。
合流地点が近づいたら、目標の車の斜め後ろにつくようにスピードを調節し、緩やかにハンドルを操作してスムーズに合流しましょう。
なお、加速車線に先行する車がいる場合は十分な車間距離をあけることが大切です。また、合流する際は早めにウィンカーを出し、後続車に合流する旨を知らせましょう。
■料金所
料金所は横並びに複数設置されているため、入口または出口付近では頻繁に車線変更が行われます。料金所に入る際は十分にスピードを落とし、周囲の車の動向を確認しながら走行しましょう。
ETCレーンは一時停止せずに通れますが、通過する際は時速20km/h以下のスピードに抑える必要があります。スピードを出して突っ込むとバーや前の車に衝突してしまうおそれがありますので、過度なスピードを出さないよう配慮しましょう。
■トンネル
トンネル内部は薄暗いので、出入り口付近では視界が大きく変化します。目が慣れるまで視界不良になるおそれもありますので、トンネルに入るとき、出るときはややスピードを緩めたほうがよいでしょう。
また、トンネルの出口付近は風などの影響を受けやすいため、強風が吹いているときは横から車体が煽られる可能性があります。急にハンドルを取られて車体がふらつくこともありますので、トンネルを出るときはより慎重に運転することが大切です。
高速道路を走るときの2つの注意点
■1.十分な車間距離を取る
「車は急には止まれない」と言われるとおり、車はブレーキを踏んでから完全に停車するまでに一定のタイムラグがあります。停車までのタイムラグはスピードに比例するため、高速道路では一般道以上に十分な車間距離を取らなければなりません。
道路交通法第26条では、前の車が急停止しても追突しない距離を保持するよう定められていますが、明確に「時速◯kmなら◯m」というルールはありません。[注1]
そこでひとつの目安とされているのが、前の車との間に「2秒間」の車間距離をあけることです。この2秒間とは、ある目標物を前の車が通過した時点から、自車がその目標物に到達するまでの時間のことです。
キロポスト距離標や標識など、何でも良いのでひとつ目標を決めて、前の車との車間距離が2秒以上あいているかどうか確認しながら走行しましょう。
■2.適度な休憩を取る
高速道路は一般道に比べて速いスピードで走行しますし、追い越しや分岐、合流などでは常に緊張を強いられます。そのため、一般道よりも早めのタイミングで、適度な休憩を取ることが推奨されています。
高速道路は一時停止や信号などがなく、すいすいと走行できてしまうので、休憩を取らずに運転される方も多いのですが、安全のために2時間に1回は10~20分程度の休憩を取ったほうがよいでしょう。
[注1]e-Gov法令検索:道路交通法
悪天候時は特に注意が必要!
また、天気の悪い日は事故リスクが高くなりやすいので、より慎重に運転することが大切です。
高速道路を走行する際は、注意すべき場所やポイントを事前にチェックしておこう
高速道路は平常時も十分な配慮が必要ですが、天気が悪いときはさらに注意が必要になりますので、事前に現地の道路状況を把握しておくことをおすすめします。
天気予報専門メディア「tenki.jp」にある「道路の気象影響予測情報」では、気象影響リスクのある道路区間の情報を公開しています。気象影響リスクの高さを3段階に分けて表示していますので、これから高速道路を走行する予定のある方はぜひご活用ください。