10/15(土)、16(日)、関東三大祭り「川越まつり」開催! 豪華絢爛、山車の競演が見事!
国指定重要無形民俗文化財である「川越まつり」
そんな川越は、情緒あふれる観光スポットとして人気の街ですが、一番盛り上がるのが、毎年10月第3土曜、日曜に行われる「川越まつり」です。関東三大まつりのひとつと言われ、昨年の来場者数は90万人以上にも!
江戸時代から脈々と続く秋まつりの真髄を、ぜひご紹介しましょう。
発祥から360年。大江戸の天下祭が今も続く
蔵造りの一番街商店街は観覧ポイント
当時の川越藩主が氷川神社に神輿などを寄進し、祭礼を奨励したことが起源と言われています。江戸の城下町であった川越は、その風習や風流をいち早く吸収し、栄えた街。川越まつりも、江戸の天下祭を習い発展し、川越独自の文化と融合していきますが、今もその儀式やしきたりは、江戸の文化・文政時代の申し合わせがルーツとなっているとか。
江戸の祭礼 ── 天下祭と言えば、見事な江戸型山車(だし)が競演し、囃子(はやし)や踊りが市中を練り歩く賑やかなお祭り。粋な江戸っ子たちの揚々とした姿が目に浮かびます。
そんな江戸文化が生んだ祭礼は、明治以降の東京では、さまざまな理由で衰退していきます。
しかし城下町・川越に、その祭りの文化は残りました。川越まつりは、華やかな江戸天下祭を今に再現する、貴重な都市祭礼なのです。
華やかな山車の競演。江戸時代から現存するものも
高さ8mはあろう山車には、それぞれ牛若丸や弁慶など、ご神体である人形が飾られています。神の化身でもある人形は、神話や能、歴史上の人物などさまざま。なかには江戸時代に造られたものもあります。
ひとつひとつの山車は、飾られている人形の持つストーリーに合わせてデザインされており、黒、赤の漆や金箔、そしてあざやかな刺繍が施されています。ここまで立派な山車が揃う祭りは、関東でも滅多にお目にかかれないでしょう。
市中を巡回する山車。囃子の音色も軽やかに
祭り囃子は、それぞれ面を付けて
川越まつりは昼と夜に分かれていますが、昼の楽しみは、山車の巡回。
山車には、笛、大太鼓、小太鼓、鉦の五人囃子と踊り1人の6人が乗っており、軽やかな音色とさまざまな面をつけて踊る姿を披露しながら、市中を巡ります。
夜の見どころは、曳っかわせ。祭りの高揚は最高潮へ
曳っかわせでは提灯が乱舞
川越まつりが最高潮に達するのは、「曳っかわせ(ひっかわせ)」と言われる山車の競い合い。
各交差点で2台、3台と山車が出会うと、回転式の囃子台が回り、囃子や踊りで競い合います。笛や太鼓の音と踊りがしばらく続くなか、まつり人たちは、提灯を揚々と振り上げ、歓声あげます。夜の部は午後6時半頃から9時頃まで。
恍惚とした祭りの雰囲気は、秋の夜長にぴったりの、忘れがたいひとときになるはず。
昼と夜の二つの楽しみがある川越まつりに、ぜひ、訪れてみてはいかがでしょう。
なお時間については、日にちや都合により変更される場合もあるので、公式ホームページをチェックしてからお出かけください。
混雑必須。余裕を持って訪れよう。天気チェックもお忘れなく!
車の場合、臨時駐車場も設けられますが、かなりの人が集まるため、混雑は必須。駐車場の空きを探す覚悟が必要です。市内にも交通規制が入るため、公共交通機関を使うほうがよいかもしれません。
■電車の場合
[池袋から]東武東上線急行で約30分 川越駅下車
[新宿から]JR埼京線(新宿駅)快速で約50分 川越駅下車;西武新宿線(西武新宿駅)特急で約45分 本川越駅下車
■車
[東京方面から]
関越自動車道で練馬I.C.~川越I.C. 21.2km
国道254号で池袋~川越 32km
首都高速与野I.C.~川越 15km
晴れることを期待して……! 10月のお天気をチェックして、ぜひ、プランを立ててみてはいかが!
参照/川越まつり公式サイト