冬至にかぼちゃを食べるわけ。知っとくと楽しい「冬至」のあれこれ

2017年の冬至は12月22日。知っとくと楽しい冬至のあれこれをご紹介
一年で最も昼の短いこの日は、冬から春へ切り替わる大切な節目として、太陽の再生を祝ういろいろな風習がありました。今でもカボチャを食べたり、ゆず湯に入ると健康でいられるといわれています。
今年の冬至は12月22日。日常とはまたちょっと違う、特別な日を楽しんでみませんか?
冬至とは?3つの意味

“冬至(とうじ)”という言葉には3つの意味があります
また、場合によっては、二十節気の次の節気までの期間を冬至ということもあります。この場合、小寒(1月5日ころ)の前日までが冬至となります。さらに、天文学の世界では、太陽が太陽の高さが270度になる瞬間を指して、冬至といいます。
このように、“冬至”という言葉には3つの意味があるのです。
●一年で一番昼の長さが一番短くなる日を冬至という
●二十節気の次の節気までの期間を冬至という
●太陽が太陽の高さが270度になる瞬間を冬至という
冬至より、日の出の時刻が遅い日がある?

一年で一番昼間の時間が短い日。でも、日の出の時刻は?
昼が一番短い日であるなら、日の出が遅く、日の入りが早いとなりそうですが、実際には日の出の時刻が一番遅いのは、冬至の半月くらい後になります。また日の入りが一番早いのは、冬至の半月前になります。
こうした現象が起こる理由については、太陽の速度が一定ではないからといわれています。地球が太陽の周りを回る公転軌道が縁ではなく楕円であるなどの理由で、季節によって太陽が空を移動する速度が変化するのです。
ちなみに、一年でもっとも昼の時間が長い夏至も同様で、日の出が一番早いのは夏至の少し前、日の入がもっとも遅いのは夏至の少し後になります。
生命の再生を意味する神聖な日だった冬至

クリスマスも、はじまりは冬至のお祭りだった?
一説ではクリスマスも、民間に伝わっていた冬至のお祝いに、キリスト教の教えが結びついたものともいわれています。日本でも地域によっては、この日に例えば弘法大師が巡ってくるというように、神聖な人が訪れるという伝承が残っているようです。
※一陽来復(いちようらいふく)/冬がお笑い春が来ること。信念が来ること。あるいは、悪い事が続いた後で幸運に向かうこと。「明解四字熟語辞典」より
この一陽来復になぞらえ、悪い事が続いた後に「福」がやってくるという「一陽来福」という四字熟語もあります。
冬至に食べたいもの

冬至の日にカボチャを食べると、健康によいといわれています
まず、代表的なものとしては、カボチャ。
冬至にカボチャを食べると、風邪や中風(ちゅうぶう・ちゅうぶ、今でいう脳卒中、脳内出血など)にかからないといわれています。
また、冬至粥という小豆粥を作ることもあります。小豆の赤い色は魔よけになると考えられており、小豆粥を食べることで厄払いするという意味があります。
さらに、「運盛り」といって、コンニャクなど「ん」がつく食べ物を食べると、運を呼び込めるともいわれています。