ペン1本で、マインドフルネス。誰でも挑戦可能な、楽しい黙々、淡々の作業

今回はそんな時間を過ごすきっかけとして、また、やっていても楽しく、終わった後も楽しめる『ゼンタングル』をご紹介します。特別な道具がなくとも、気軽に始めることができます。ぜひ、心穏やかな時間を過ごして、心身を整えてみてくださいね。
無心?マインドフルネス?その良さとは

簡単に説明をすると、「今、ここに、ただ集中している心の在り方」のことです。雑念なく今だけに集中してリラックスしている状態、そこへ至る方法をも含みます。
『瞑想』とセットで耳にすることが多いようですが、このマインドフルネス瞑想は、宗教的な考えや行動的なルールは含んでおらず、誰でも気軽に取り組むことができる方法のひとつです。
『無心』という状態を意図して作ることは、なかなか難しいことですし、訓練を要することもあります。マインドフルネスでは、その無心の手前の、いろいろなことが湧き出てくる「ありのままの今の自分」の状態もよしとして、今のありのままに焦点を当てます。また一方で、『無心』という状態は、ただひたすら同じ動作を繰り返している時に訪れる状態でもあります。マラソンやウォーキング、裁縫、掃除している時など…『無心』を経験・感じたことがある人もいるのではないでしょうか。
ゼンタングルとマインドフルネス

実際にやってみるには

紙については、どんなものでもOKですが、無地のものが描きやすくてよいと思います。コピー用紙や落書き帳などの手軽な紙から、スケッチブックなどの画材でも。使うペンによって、にじみが出たり、裏移りがあるかもしれませんので、試し書きをしてから描き始める方がよいと思います。紙質とペンの相性によって生まれる変化も楽しいものですよ。
はじめて挑戦する人は幾何学模様から始めると、とりかかりやすいかもしれませんね。日本の伝統文様は線の配置でできているものも多くありますので、参考になるかもしれません。他にも*や○などの記号を、大きさを変えながら埋めていくのもよいと思います。絵が得意な人は、陰影をつけてみるのもおすすめです。驚くほど奥行きが出て、本格的なアートと見まがうほどに。絵に自信がなく、始めることを躊躇しているなら、最近では大人の塗り絵がブームになり、たくさんの書籍が手軽に手に入りますので、マンダラなどのシリーズから気に入った図柄を選んで、真似してみるのもよいかもしれません。
