ヨーロッパと比較!夏家電の需要が高い国ランキング!
今年は、7月は記録的な多雨と日照不足に見舞われましたが、8月は一転して記録的な猛暑となるなど、寒暖の変化が大きい夏でした。この夏、皆さんは快適な自宅ライフを過ごすために、どんな家電を活用しましたか?
今回は、気温と湿度の高い日本と、気温は高いが湿度が低いヨーロッパで、夏家電の需要の高さをランキングにして比較してみました。検索データと気温の関係性から、各国の家電需要の動きを知ることが出来ます。是非ご覧ください。
1年における日欧の気温変化
日本の夏は、ヨーロッパ各国に比べて気温が高いことが分かります。一方で、冬の気温は各国の平均並みまで下がります。つまり、日本は1年における気温の変動が大きいと言えます。夏のイギリスはとても涼しいですね。最も暑い7月でも15℃前後までしか上がりません。これは1日の平均気温なので、日中はこれよりも気温が高くなりますが、ここまで涼しいとは驚きです。一方で、イギリスは北海道よりも北の緯度にあるにも関わらず、冬は日本と同じ程度の寒さです。スペインは日本の東北に近い緯度に位置していますが、日本よりも冬は暖かい傾向があります。これは、ヨーロッパ西側で暖かな海流が流れていることが一つの理由です。では、各国の気温と家電製品の検索数の関係を調べてみましょう。
気温と検索数の関係比較(扇風機)
イギリスとドイツでは、気温と検索数のピークが同月(7月)であるのに対し、日本では検索数のピーク(7月)が気温のピーク(8月)の前になっています。フランスとスペインも日本と同じ傾向がありました。
また、面白いことに、イギリスでは冬に扇風機(英語で”electric fan”)の検索数が増えることが分かりました。なぜ冬に扇風機の検索数が増えるか不思議に思いますが、これは、冬場に大活躍するファンヒーターのことを、英語で”electric fan heater”と呼ぶからですね。冬に扇風機の関心が増しているわけではありませんでした。
※下記検索データを基に解析。
データソース:Googleトレンド(https://www.google.com/trends)
気温と検索数の関係比較(エアコン)
フランスに比べて、日本では月ごとに点が集まっている様子が分かります。例えば6月(赤い点)に注目すると、日本では点が集中していますが、フランスでは縦方向に伸びています。日本では毎年6月に同じくらいエアコンを検索しますが、フランスでは年によって検索数がバラバラということですね。これは、日本人が暦に基づいて行動をする傾向がある、とも言えると思います。
夏家電の需要が高い国ランキング!
夏(4~9月)の期間の平均を分析した結果、図のようになりました。
※数値が1に近ければ近いほど、気象との関係性が強いことを表しています。
なんと、どちらもスペインの優勝でした!さすが情熱の国ですね。スペインでは、暑ければ暑いほど扇風機やエアコンに関心を示す人が特に多いことが分かります。一方で、日本は扇風機、エアコンともに下位でした。日本人は暑いからと言って、必ずしも関心を示すわけではないようです。ただ、日本でも例えば9月のエアコンの数値が0.88まで上がるなど、時期によっては、スペインのように情熱的な関心を示すときもあるようです。