9月が旬の「アケビ」。アケビは万能な植物って知ってましたか?
今回は、そんなアケビについてご紹介します。
実、皮、茎まで?アケビはどこまで食べられる?
実はゼリー状でとっても甘いアケビ
日本の山間部に自生するアケビの実はゼリー状でとても甘く、古くから子どもたちのおやつとして人気が高かったようです。さらにアケビは実だけではなく果皮も食べることができ、天ぷらにして食べると美味しいそうですよ。
アケビの実にはシミやそばかすを予防するビタミンCが多く含まれており、さらに果皮には利尿効果のあるカリウムが多く含まれています。また、秋になって木質化した茎にも利尿効果などの効能があることから、乾燥させて煎じたものが薬として利用されているようです。
アケビは実だけではなく、皮や茎まで、食べられるんですね。
食用だけじゃない?アケビの蔓を使った工芸品
アケビの蔓で編まれたカゴ
青森県の弘前市周辺では、アケビの蔓を使った民芸品が作られています。特にアケビの蔓で編まれたカゴはとても丈夫で温もりがあり、今でもたくさんのファンがいます。
アケビ細工は、夏から秋にかけて収穫した蔓を1~2年乾燥させ、編む前に1~2日水につけて柔らかくしてから編まれていきます。アケビ細工が出来上がるまでにはこんなに時間が掛かるんですね。
蔓の編み方は様々で、なんと30種類以上もの編み方があるのだそうです。弘前市にはアケビ細工が体験できる施設があるので、青森に赴いた際は、世界で一つだけのオリジナルのアケビ細工を作ってみるのもいいかもしれませんね。
今年の秋は、アケビを探しに山にハイキングに出かけてみるのもいいかもしれませんね。
<参考・参照サイト>
HORTI
薬草園の世界
暮らしの道具 松野屋