8月2日は「ハーブの日」!世界のハーブの歴史
今回は、ハーブの歴史をご紹介します。
ハーブって一体どんなもののことをいうの?
ハーブは、ラテン語で「草」を意味する「Herba(ヘルバ)」が語源となっています。昔から、ハーブは民間療法や食品の保存などに使われてきました。しかし今では、ガーデニングやアロマセラピーなど、様々な場所で私たちの生活を豊かにしてくれています。このことから、「色彩や香り、形状、成分によって私たちの生活を豊かにしてくれる植物」のことを大きくまとめて、「ハーブ」と呼んでいるようです。
ハーブの中には、山葵や大葉など「え、それもハーブなの?」と少し意外なものも多くありますが、「私たちの生活を豊かにしてくれる植物=ハーブ」と聞くと、なんだか納得がいくような気がしますよね。
ハーブを使った処方の始まりって?
紀元前400~300年代頃を生きた古代ギリシャの医学の父である「ヒポクラテス」は、400種類ものハーブを処方し、その後中世にいたるまで彼の弟子たちによって植物の研究やハーブを使った処方がされてきました。
こんなにも昔から、人々はハーブを利用していたのですね。
ハーブの「暗黒時代」。ハーブと魔女狩りの関係って?
14~17世紀頃のヨーロッパでは、ペストなどの疫病が大流行します。田舎に暮らす人々には、遠く離れた町へ薬を買いに行く手段もなければお金もありませんでした。そんな地域では、ハーブの知識を持つ女性たちが薬を作っていました。特にハーブの知識に長けている女性は「ワイズウーマン(賢い女性)」と呼ばれていました。彼女たちは、ハーブ療法だけではなく、人々の悩みを聞いたり占いをしたりしながら、地域の人々の生活を支えていたのです。
しかし一方で、そんな彼女たちを好ましく思わない人々もいました。人の生死に関わる人間は、聖職者でなければならない、という思いで医療行為に励む男性権力者たちは、彼女たちのことを面白く思っていなかったようです。他にも男女の性差や貧富の差など、様々な要因が折り重なり、ワイズウーマンたちと呼ばれる女性たちは、魔女として火あぶりにされることとなってしまったのです。
人々を救うためにしてきたハーブ療法によって、火あぶりにされるとは…。ハーブと人間の間には、こんな悲しい歴史があったのですね。
<参考・参照サイト>
エスビー食品株式会社
http://www.sbfoods.co.jp/company/newsrelease/2017/pdf/201707_herb.pdf
https://www.sbfoods.co.jp/herbs/back/0310/enjoy/naru.html
https://www.sbfoods.co.jp/sbsoken/jiten/teigi/
メディカルハーブ