膨大な気象データが導き出す日本の2大避暑地「えりも岬」「鷲倉」 その共通点とは?
アメダス「えりも岬」の紹介
えりも岬は、全国の風を観測する約900のアメダスの中でも、屈指の強風が吹く地点として知られ、風速10メートル以上の風の吹く日が年間260日以上もあります。
アメダス「鷲倉」の紹介
2つのアメダスの共通点「真夏日」

北日本やその他海沿いの地点を中心に、「猛暑日」つまり35℃を超えたことがない地点は100地点以上ありますが、「真夏日」となると、現在運用中の全国900を超えるアメダスのなかでも、この「鷲倉」「えりも岬」という2地点に絞られます。日本トップクラスの避暑地といえるでしょう。
「鷲倉」と「えりも岬」 先に「真夏日」へ到達するのは?

過去の記録から遡ると、「鷲倉」では過去最高の29.4℃※をはじめとして、29℃台が2回、28℃台が5回あり、あと一歩!といったところでしょうか。
一方で「えりも岬」は、過去最高が28.5℃と真夏日への道はやや険しそうです。
ただ、えりも岬は2023年夏、それまでの過去最高記録だった2020年8月29日の「26.7℃」を
①26.7℃⇒27.2℃ 2023年8月11日
②27.2℃⇒27.3℃ 2023年8月22日
③27.3℃⇒27.8℃ 2023年8月24日
④27.8℃⇒27.9℃ 2023年8月23日
⑤27.9℃⇒27.9℃ 2023年8月26日※タイ記録
⑥27.9℃⇒28.2℃ 2023年8月25日
⑦28.2℃⇒28.5℃ 2023年8月27日
と、7回も更新しています。
この勢いで今夏、えりも岬が真夏日へ到達してしまう可能性も十分にありそうです。
※鷲倉で29.4℃を記録した2021年8月6日のアメダスを見ると、当日の値に欠測があるようです。ただ、欠測の時間帯は16時以降であるため、この時間帯以降に最高気温を塗り替えている可能性は低いと思われます。