東日本大震災から10年 復興記念桜は大きく生長し満開 現地から今伝えたい想い
今年で9年目 「春を報(しら)せる百円玉プロジェクト」

日本気象協会では、震災から翌年の2012年に「春を報(しら)せる百円玉プロジェクト」として、皆さまから募金を募り、東日本大震災の被災地に桜を咲かせるために桜の木の植樹を行いました。このプロジェクトの第1回目の植樹となったのが、宮城県東松島市の鹿妻地区の「復興記念桜」です。

さて、震災から10年が経った2021年の桜の様子はどうなっているのでしょうか。
ソメイヨシノとシダレザクラはより一層大きく生長し満開

満開のソメイヨシノ

大きくなったシダレザクラと東松島市鹿妻自治会のお二人
一方で、大きくなった分、この先はシダレザクラの枝の剪定(せんてい)作業なども行わなければならなそうです。まだまだ課題は残ります。
青空のもとブルーインパルスが飛行 桜と白煙のコラボレーションも

ソメイヨシノとブルーインパルスの描いた白煙
この日もダイナミックなジェット音のする方向に目を向けると、白煙でいくつかの輪を描く様子も。満開の復興記念桜とブルーインパルスの白煙のコラボレーションを見ることができました。
東日本大震災から10年 東松島市の皆さんの想いは

東松島市鹿妻自治会の皆さま(中央右が自治会長の齋藤さん)
実際に津波を経験した被災者でもある皆さまに、お話を伺いました。

「震災直後のことを思い出すと"悲惨"の一言です。道路は自転車でも通れない、電気水道がない。住宅の周りは津波の黒い海水、家は壊されました。宮城の人間は、地震には慣れているものの津波には驚きました。先の全く見通せない状況に愕然としたものです。あれから10年の歳月を経て、多くのみなさんのお力添えで立ち直りつつある状況に、人間は強いなあの一言です。」

「この桜からは元気をもらっています。この地区には、家も家族も流されたような人も移り住んでいます。今は幸せそうに見えるけど、ほんとに幸せなのかどうかはわかりません。そのような人たちにもこの桜は心の支えになっていると良いです。」

「感謝しかありません。ご厚意に対し、心から御礼を申し上げます。先日、新聞に"がんばろう"の看板を3代目に掛け替えたという記事がありました。被災者が大いに”がんばった”こともあると思いますが、全国のみなさんの声援がなければ10年でここまで復興はなかったように思います。心から御礼を申し上げます。」
次の10年へ この先も桜と共に

いつか、震災を知らない子供たちがこの場所を訪れたとき、桜を前に心を和ませることでしょう。鹿妻地区の皆さまも「この復興記念桜を目的にたくさんの方がこの東松島に足を運んでくれると嬉しい」とお話ししてくださいました。

復興記念桜と矢本横穴墓群
実はこの遺跡、2020年末に「赤井官衙遺跡群」として、国の史跡に指定されることになりました。
将来、立派に生長した桜の並木にたくさんの人々が憩い、歴史ある矢本横穴墓群と共に、桜の名所となる日が来るかもしれません。日本気象協会は、この先も東松島市鹿妻地区の皆さまと一緒に「復興記念桜」を見守っていきたいと思います。
東松島市 復興記念桜のアクセス

東松島市復興記念桜の地図
※現在は、新型コロナウイルス感染拡大の防止に充分ご配慮いただくようお願いいたします。
住所:宮城県東松島市矢本上沢目
アクセス:(電車)JR仙石線 鹿妻駅から徒歩約15分/(車)三陸自動車道 鳴瀬奥松島ICから約10分
※車でお越しの際は、願成寺様を設定されると近くまでお越しいただけます。 鳴瀬奥松島ICからお越しの場合、願成寺様の少し手前にチェーン着脱場があり、そこから畑をはさんだ場所が復興記念桜が植えられた市道です。
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