東京の開花が4月中旬⁉ 40年前の桜開花前線がスゴイ
今年2024年の桜開花も気になるところではありますが、最も遅かったのはいつなのか…?と気になりませんか?
記録を遡っていくと、40年前つまり1984年の開花日がとても遅かったようです。そこで今回は1984年の開花前線図を描き、その開花日を地方毎に遡っていきます。
1984年の桜開花前線 最早は鹿児島の3月26日
続けて28日に宮崎、30日に高知、31日に熊本・佐賀・長崎で開花したようですが、3月中の開花はこの6地点となっています。
2023年の春は3月中に仙台まで開花していますので、やはりかなり遅く感じますね。
1984年の桜開花前線 大阪の開花は4月10日
ちなみに、2023年の4月6日は、盛岡で「満開」を迎えています。
1984年の桜開花前線 東京の開花は4月11日
開花前線は、その後12日に甲府、14日に熊谷などで開花した後、20日に水戸、26日に新潟・長野で開花し関東甲信・北陸エリアを走破したようです。
1984年の桜開花前線 ゴールはほぼ6月?!
このように1984年の開花は、58の官署地点中40地点で2023年現在でも開花の最晩記録となっており、記録的に開花が遅かった年と言えますが、その原因はこの年の冬の気温にあります。
この年の冬は、「昭和59年豪雪」と呼ばれ、3月の東京でも降雪日数が10日に及ぶような、特に寒かった冬です。
【昭和59年豪雪】
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/bosai/report/1984/198401/198401.html
近年は温暖化の影響もあり、各地で早期開花の傾向が顕著になっています。
東京の開花が4月中旬となるような春が来るのは、当分先になりそうですね。