北日本で積雪が急増。週末は、東京23区でも最大3cmの雪が降る恐れがあります。
“降るか降らないか”ではなく、降ることを前提に備えたほうがいいかもしれません。
JR東日本は、一部の列車で大幅な遅れや運休が発生する可能性があると注意を呼びかけています。
東北や北陸で積雪が急増する中、2月2日の節分に東京23区で警報級の大雪となる恐れが出てきました。
31日午前7時20分、福島市では、吹雪によってホワイトアウトが発生し、走行する車の列がかすんで視界不良となりました。
また、郡山市では、吹雪によって走行する車が小刻みに揺れ、数メートル先も見通せない危険な状況となりました。
東北や北陸の山沿いでは、30日から積雪が急増。新潟県や福島県は、ところによって積雪が2メートルを超えました。
富士山がはっきりと見える晴天に恵まれた31日の東京都心。
ところが、2月2日の節分の日曜日、天気が急変する見込みです。
雨と雪のレーダーによりますと、節分の日曜日の昼過ぎから雪雲が都内にかかり始め、都心は夕方頃からみぞれとなり、関東では日付が変わる頃まで雪やみぞれが降る恐れがあります。
24時間の予想降雪量は、東京23区で3cm。予想よりも気温が低くなれば、警報級の大雪となる恐れがあります。
どのような影響が予想されるのでしょうか。
2018年2月に大粒の雪が降り1cmの積雪を観測した際には、シャーベット状の雪で路面状況が悪化。
滑りやすくなった道で転倒するなどして19人がけがをした他、一部の鉄道で遅れが出ました。
さらに、2024年2月、8cmの積雪を観測した際には、雪の影響でゆりかもめが緊急停止。乗客が一時車両に閉じ込められる事態が発生しました。
翌日も鉄道などが一時運転を見合わせるなど、大混乱に。駅には長蛇の列ができました。
この年は大学受験の入試日と重なり、一部の大学で試験開始時間を遅らせるなど影響が広がりました。
今週末、節分のイベントが行われる奥多摩町。例年、多くの観光客が訪れることから不安が広がっています。
東京・奥多摩町 山のふるさと村担当・神田正明さんも「どのぐらいの雪が降るのか、ここが本当に悩みどころなんです」と心配な様子です。
雪の影響で、祭り会場までの道路が凍結し通行止めになれば、最悪の場合、祭りそのものが中止になる可能性もあるといいます。
東京・奥多摩町 山のふるさと村担当・神田正明さん:
早い時期から積もってしまうと中止を余儀なくされるということも覚悟の上でお待ちするしかないのかなと。
また、JR東日本は、降雪の状況により、首都圏の一部の路線で大幅な遅れや運休、行き先変更などが発生する可能性があるとしています。
ひとたび降ると大混乱をもたらす東京の雪。
当日は、都内で中学入試の集中日で、積雪や路面の凍結による交通障害に警戒してください。