2025年桜開花・満開予想(第6回) 気象台の満開トップは東京と高知で29日予想
開花の傾向
今年の開花は、日本気象協会の独自地点※では高知県宿毛市がトップで3月22日に、気象台の標本木では高知と熊本がトップで3月23日に開花しました。24日は東京や鹿児島、25日には福岡や横浜、26日には和歌山、名古屋などでも開花し、九州から関東ではここ数日の暖かさで開花が進んでいます。3月末までに広島や大阪や仙台などの、九州から北陸と東北南部の広い範囲で開花し、4月上旬には長野や新潟でも開花となるでしょう。4月中旬には東北北部と北海道の一部で開花し、北海道では5月中旬まで時間をかけて桜前線が横断する見込みです。
※気象台の標本木ではなく、自治体・公園などの協力機関から観測データを得ている日本気象協会の独自地点
満開の傾向
今日26日、全国最早で満開となった宇和島に続き、29日には東京と高知で満開となる見込みです。九州や四国、関東の一部では3月末に桜が見頃となり、4月上旬には九州から東北南部の広い範囲で満開を迎える所が多いでしょう。東北北部は4月中旬から下旬に満開を迎え、北海道は大型連休のころには、多くの所で満開の桜を楽しめる見込みです。
3月最終週の土日は西日本と東日本で寒の戻りが予想されるため、暖かい服装でお花見を楽しみましょう。
桜の花芽の様子
※写真は今日26日撮影(宇和島市提供)
すでに開花した地点の傾向と今後の開花・満開の傾向
この先、4月にかけて気温は全国的に平年並みか高くなるとみられます。西・東日本では各地で開花ラッシュに突入し、平年並みの開花となるところが多いでしょう。
なお、北日本では、この冬の気温がおおむね平年より高く推移しました。この先、4月にかけても平年より気温が高めの傾向が続くため、桜の開花・満開ともに平年より早いところが多く、かなり早いところもあるでしょう。