30日 東北~北陸を中心に積雪急増 交通障害・建物の被害・落雪に警戒 強烈寒気
今日30日 強い寒気やJPCZの影響が続く
※「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」とは、シベリア大陸から流れ込む冷たい風が朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分され、その風下である日本海で再び合流して形成される収束帯(雪雲が発達しやすいライン)です。JPCZによって、雪雲が発達しやすくなり、その雪雲が次々と流れ込むと、大雪となることが多々あります。
東北~北陸を中心に警報級の大雪
このあとも、北海道は日本海側を中心に雪で、吹雪く所もあるでしょう。東北の日本海側から北陸は雪が降り、積雪が急増しそうです。関東甲信や東海の山沿いも雪が強く降るでしょう。近畿北部から山陰は大雪のピークは越えていますが、雪が降りやすい見込みです。
関東から九州はおおむね晴れるものの、愛知県など雪雲の流れ込む所がありそうです。
予想降雪量
東北:80センチ
北陸:70センチ
北海道・東海:50センチ
関東甲信:40センチ
近畿:25センチ
東北から北陸を中心に大雪による交通障害、建物や農業施設への被害、屋根からの落雪に警戒してください。電線への着雪による停電、なだれにも注意が必要です。
厳しい寒さが続く 最高気温は前日と同じか低い
近畿から九州は昨日29日と同じくらいで、真冬の寒さが続きます。大阪市は9℃、広島市と福岡市は8℃と10℃に届かない見込みです。万全な寒さ対策をなさってください。
雪道運転 万が一に備えての安心グッズ
(1)防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの
暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。
(2)飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯
長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。
(3)ブースターケーブル、 牽引ロープ、タイヤチェーン
バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。
(4)軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ
除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。
雪道を運転する際は、もしものときに役立つグッズをクルマに積んでおくようにしてください。加えて、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。ただし、気象情報や交通情報を確認し、大雪や猛吹雪が予想される場合は、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。
雪道で立ち往生 一酸化炭素中毒に注意を
車が雪に埋まったときは、原則、エンジンを切りましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。窓を開けて換気しても、窓の開口量や風向きなどの条件によっては、一酸化炭素中毒の危険が高まることがあります。
防寒などでやむを得ずエンジンをかけるときは、マフラーが雪に埋まらないように、こまめにマフラーのまわりを除雪してください。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。