7日夜~寒波到来 JPCZの強雪帯が北陸を指向 平地も警報級大雪か 高波にも警戒
12月 下層寒気が微妙に弱く平地は雨ベース JPCZの北陸指向も一因
1位の柏崎から7位の津南までは全て新潟県(北陸東部)の観測地点となり、8位の九頭竜を除いて12位の長岡まではほぼ新潟県となり上位を独占しています。
一方、北陸西部(三県)の平地を中心に降雪量が極端に少なく、富山で52%、新潟で29%、福井で15%、金沢で7%にとどまり、敦賀と小浜は0%となっています。
次に、12月単月を北陸全体でみると、平均気温は平年より低く、降水量は平年よりかなり多くなりましたが、降雪量はまさかの平年より少い階級となりました。
これは、JPCZに伴う活発な雲域は北陸にかかりやすくなりましたが、上空約1500m付近の下層寒気が微妙に弱かった(高かった)ため、平地は雪ではなく雨になりやすくなったためと考えられます。JPCZが指向した日本海から北陸周辺は、上昇気流の活発な気圧の谷で、南から相対的な暖気が流れ込んで等温線は北側に凸となり、東日本である北陸は、北日本や西日本よりも下層寒気が相対的に高く、非常に微妙な温度の違いで北陸の平地では雨が降りやすくなったと考えられます。
7日夜~上空約5500mに大雪目安の氷点下36度以下の強い寒気が南下
9日~上空約1500mに氷点下9度以下の強い寒気が流れ込む
この一連の寒波は12日頃までと予想され、その間、JPCZの強雪帯が南北にうねりながらも北陸地方を指向する見込みです。現時点では里雪のち山雪へと変わる予想ですが、JPCZがいつどの地域を指向するかの見極めは難しくなっています。常に最新の気象情報や交通情報を確認するようにして下さい。
降雪のピークは9~10日頃となるも寒気の影響は12日頃まで
11日も強い寒気は居座り、風が弱まるため、引き続き平地でも局地的な降雪の強まりには注意が必要です。11日夜間から12日にかけては晴れ間の広がる所もありますが、放射冷却現象が強まり、朝は強い冷え込みとなるでしょう。水の凍結による水道管の破裂などにも十分注意して下さい。