火星 15年ぶりの「大接近」

火星「大接近」
しかし地球の通り道がほぼ円なのに対して、火星の通り道はやや楕円形をしており、「接近」する位置によっては距離が遠かったり近かったりします。今回はその距離が元々近い位置で「接近」しますので、「大接近」となります。
火星を観察してみよう
ただ北海道ではあまり高くのぼりませんので、観察には南側の開けた場所がおすすめです。また、火星から少し右側には白く光る土星も見ることが出来ます。
今晩(27日夜)は、近くに満月があり周辺のほとんどの星は明るさにかき消されますが、火星は寄り添うように見えるでしょう。
この週末は、札幌市天文台や、陸別町銀河の森天文台のほか、道内各地の天文台や科学館などで火星の観察会が予定されています。設置されている望遠鏡を使うと、火星の表面などの様子も観察できるかもしれませんよ。
今晩は観察のチャンス
もちろん今晩の火星も大接近の時とほとんど変わらない明るさです。
大接近当日31日の北海道は、気圧の谷の影響で全道的に雲が広がりやすくなってしまいそうですが、火星は8月通してもほとんど同じ位の明るさで輝いています。大接近当日は見られなくても、夏休みの間中は十分楽しむことができますので安心です。
ちなみに次回の大接近は17年後の2035年です。この機会を逃さずに、明るく輝く火星を楽しみましょう。