台風21号 11月2日は温帯低気圧に変わり本州付近へ 西日本を中心に大雨のおそれ
2024年10月31日09:48
台風21号 温帯低気圧に変わっても警戒を
台風21号は、今日31日(木)昼前から夕方にかけて、非常に強い勢力を保ったまま先島諸島に最接近するでしょう。先島諸島では暴風に警戒が必要で、明日11月1日(金)にかけては高波に厳重に警戒してください。また、非常に激しい雨の降る所があり、沖縄本島地方でも警報級の大雨になるおそれがあります。
台風21号は、11月2日(土)には東シナ海で温帯低気圧に変わるでしょう。最新の予想では、台風から変わった温帯低気圧は、本州付近にのびる前線と一体化して2日(土)の夜には西日本へ進む見通しです。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、低気圧や前線の周辺では雨雲が発達するでしょう。11月1日(金)から2日(土)頃にかけて、西日本を中心に大雨となるおそれがあります。
2日は西日本を中心に大雨のおそれ
2日(土)は、九州から関東、北陸の広い範囲で警報級の大雨になる可能性が「中」となっていて、雨のピークとなるでしょう。低気圧が通過するタイミングで雨や風が強まり、局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降りそうです。九州北部を中心に総雨量が多くなる見込みで、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に注意、警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
大雨が発生 とるべき対応は
① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。
② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によってドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。
③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。
④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。
⑤ 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。